住所:690−0855 島根県松江市浜佐田町820
TEL:(0852)36−8064  FAX:(0852)36−6876
業種:宍道湖産魚貝類卸、養殖活鰻加工販売、不動産賃貸、その他


  当社は昭和12年に創業し、昭和53年「三谷うなぎ問屋」に改称し現在に至っております。
名称に「うなぎ」と入っておりますが、これは宍道湖で漁れる七珍から、細く長くという意味合いから名付けた次第です。
水産物の卸業務をメインに行っておりますが、宍道湖産しじみは特に「天然大和しじみ」として日本中に名を馳せております。
特に肝臓の働きを助けるだけではなく体脂肪減少にも効果が期待されます。
尚、冷凍することにより、うまみ成分がぐーんと増します。
 
島根県の東北部に位置する宍道湖は、中海・日本海と水位の差がほんのわずかなため、潮によっては中海から塩分が入り、淡水と海水が混ざりあう汽水湖となっている。こんな宍道湖で獲れる魚介類の中から、"宍道湖七珍"と称される独特な郷土の味覚が誕生した。「スズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ、シラウオ、コイ、シジミ」の七種頸である。
 
七珍のそれぞれ頭の一字を組み合わせると、「す・も・う・あ・し・こ・し」相撲足腰、相撲には足と腰の強さが肝心−こうすると覚えやすい。
 
晩秋から初冬にかけて水温がすっかり冷たくなるころ、脂がのって旬を迎える。一匹を丸ごと奉書紙に包んで蒸し焼きにする"スズキの奉書焼き"は、不味公好みの一品として有名。
『古事記』の国譲り神話で国譲りの和議が成立した際の酒宴の席に登場するほど、出雲を象徴する魚。
 
宍道湖のウナギは、身がしまって歯ごたえがあるため蒲焼きに最適。職人が一人前になるには「裂き3年・タレ8年・焼き一生」といわれる。その焼き方は、"地焼き"と呼ばれ、出雲から上方(大阪)に伝 わり、全国的に広まった。身を素焼きにして 照りがつくまでタレをつけ、ウチワで風を送りながら焼く。旬は夏。
 
鮮度の良いものは氷のように透き通っていて繊細で美しく、その姿は女性の手の指にたとえられる。「ダシ(出汁)いらず」の例えがあるほどに、すまし汁はシラウオだけで美味しいダシが出る。ほろ苦さと香りも絶妙。旬は初春。江戸時代には、松江の馬潟沖が名産地とされ、すでに当時から全国でも有名だった。1930年代(昭和の初め)には、東京や大阪の一流料亭から「松江のシラウオは日本一」の評価を得たほど。
クルマエビの一種で、体長は10センチほど。中海では、ホンジョウエビとも呼ばれている。くせのない上品な味わいがあり、背ワタが少なく殻が薄いため、丸ごと食べることができる。旬は秋。
 
天ぷら、南蛮漬けなど様々な工夫で食べられる。しょうゆのつけ焼きが最適。1月から3月にかけての産卵期が旬で、鮮度の良いものほど旨味も増す。北日本、朝鮮半島からベーリング海にかけて分布するワカサギのことで、宍道湖はその南限。
 
宍道湖のコイを細く切り、塩ゆでした腹子(卵巣)と和えて煎り酒というタレで食す"鯉の糸造り"は代表的な郷土料理。旬は冬。鎌倉時代から明治時代にかけて、天皇や将軍が召し上がる「御前科理」にはコイと限られるほど、コイはやんごとなき魚だった。
 
粒が大きく身は肉厚で、松江の代表的な味覚のひとつ。漁獲高は全国一。塩分の薄い汽水域に棲むヤマトシジミが主で、大粒貝は湖北で、小粒貝は南岸で獲れる。一年を通してシジミ汁は欠かせないが、旬は春。「黄痘が出たらシジミを食え」といわれるほど、肝機能回復の妙薬としても有名。
 
宍道湖は大和しじみで有名です。
その宍道湖でしじみ漁を許された漁師は約300人しかいません。
夏は朝6時から、冬は朝8時からしじみ漁に出発し、しじみの乱獲を防ぐため操業時間が、午前中の4時間以内(手掻き操業の場合)と決まっています。しじみ漁は操業日も決まっており、時間との戦いです。朝のしじみ漁の風景は、宍道湖の風物詩です。長年の勘で宍道湖の様子を感じ、今日の漁場を決めます。場所取りがしじみ漁の決め手となるのです。
しじみ漁は、ポールの先に鋤簾(じょれん)と呼ばれるカゴを取り付け、湖低を掻くようにしてしじみを採補します。
大変な重労働で、特に厳寒の時期のしじみ漁は採補するまでがとても厳しく、皆様の食卓までお届けするまでに大変な努力が必要です。小さいしじみは採らないように取り除き、宍道湖に戻します。また、殻や石などを取り除いて船内にてしじみを一度選別し、港に戻ります。港では、しじみを大きさ別に選別し出荷用にまとめていきます。
 
汽水湖とは、淡水と海水が混じりあった湖です。宍道湖は、斐伊川の淡水と日本海の海水が混ざった汽水湖です。
宍道湖は、もう一つの汽水湖である中海とつながっており、この2つの汽水湖をあわせた大きさは、汽水域としては、日本で最大となります。自然の条件が偶然にも合致してできた汽水湖が2つつながっている、 まさに自然の恩恵を受けた湖。それが宍道湖です。
汽水湖である宍道湖は、大和しじみをはじめ、大変多くの魚介類が採れます。
汽水湖は、河川から多くの栄養分が流入し、この栄養分をもとに多くのプランクトンが増加します。この豊富なプランクトンを餌にする貝類、小魚、魚が増えていきます。その増えた魚介類の糞や死骸を栄養とするプランクトンもまた増えていきます。
汽水湖では、このように豊富な栄養のサイクルがまわっているため、汽水湖である宍道湖は、淡水の池や川、海に比べて大変多くの生き物が育まれるのです。
 
宍道湖のしじみは、大和しじみという種類です。大和しじみは、汽水湖で育ちます。淡水で育つしじみは「真シジミ」、琵琶湖で育つしじみは「セタシジミ」、汽水湖で育つしじみは「大和しじみ」と、水質によって育つしじみは違います。
美味いしじみは、「大和しじみ」だといわれます。これはなぜかというと、しじみは真水にいるとその旨み成分が溶けていきます。しじみ汁が白い色をしていますが、あの白いエキスこそしじみの旨み成分です。真水で砂抜きをすると、水が白くなってしまうのは、旨みが溶け出している証拠です。真水につけておくと、最大、半分もの旨み成分が溶けてしまうため、しじみの砂抜きをする時に、必ず塩分を含んだ水で行うのです。
また、大和しじみは薄い塩分濃度(0.3〜1.0%=海水の1/10〜1/3)を好みますが、その塩分濃度が宍道湖の塩分濃度とぴったりあいます。斐伊川の淡水と汽水湖である中海と混ざった、淡水に近い汽水湖である宍道湖は大和しじみが好む塩分濃度だからこそおいしい大和しじみがとれるのです。
 
しじみをおいしくいただくためには砂抜きが必要です。正しい砂抜きの方法を見てみましょう。
 
一番良い方法は海水を使用する方法ですが、海水は手に入りにくいので、水道水と食塩で作った食塩水で塩抜きをしましょう。
砂抜き中にしじみが酸素欠乏にならないよう、しじみを口の広いざるに薄く入れて、ザルは容器の底から離した状態にします。しじみが水面に近くなるようにし、できれば暗い場所に置いておきましょう。
 
 
冷蔵・冷凍保存をすると、しじみの旨味が増します。正しい保存方法で一層おいしいしじみを食べましょう。
 
しじみの自然保存は、夏は冷蔵庫で3日程度、冬は6〜7日程度です。冷蔵庫での保存は、砂抜きを終えてから、一回に使用する量だけを小分けしてビニール袋に入れ、乾燥させないように輪ゴムなどで密封し、冷蔵庫に保存すします。
長期間の保存なら冷凍保存がおすすめです。砂抜きを終えたしじみを一回分ずつに小分けして、冷凍保存にします。6ヶ月程度は冷凍保存でおいしく食べられます。
 

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