島根県電気工事工業組合青年部
【計器変更中感電】
契約異動処理業務中、計量装置端子部の短絡アークにより熱傷
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【発生状況】
  1. 被災者は、1名で契約異動処理義務のため現場へ到着した。
  2. 計器番号、指示数を確認後、低圧ゴム手袋を着手し、計器端子蓋を開けた。
  3. 計器電源側端子部を検電器で充電状況を確認した。
  4. 絶縁抵抗計リードの鰐口グリップを計器端子部に接続するのが難しかったので、低圧ゴム手袋を脱ぎ、素手で絶縁抵抗計アース側リードの鰐口グリップを計器負荷側アース端子部に接続した。(この時、電圧端子側の隔壁とアース端子を一緒に接続したものと推定される。)
  5. その後、左手に絶縁抵抗計を持ち、ライン側リードを負荷側電線に接触させようとして、目を電線に移した際、短絡アークが発生し、顔面・頸部および右手中指を火傷した。
    (絶縁測定をする際、絶縁抵抗計のアース側リードが引っ張られ、鰐口部が電圧端子に接触したものと推定される。)
  6. 被災者は、M社へ、負傷した旨を連絡した後、自分で車を運転し、病院で治療を受けた。

【コメント】
  • 計量装置作業中、計器端子部に計器端子部カバー、または粘着性ポリエチレンテープ等で短絡防止の処置を行う。
  • 絶縁抵抗計リードは、短絡する恐れのないものを使用する。
  • 作業開始前、作業遂行上の危険性、安全対策について危険予知を実施する。