島根県電気工事工業組合青年部
【高所作業車の使用】
高圧線張替作業中、高所作業車のバケットから墜落し負傷
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【発生状況】
  1. 被災者は、現場責任者を含む計9名(2ヶ班)で、○○線204号付近の現場に到着後、TBM、KYを行ったのち、高圧線張替工事に着手した。 (停電時間:9時〜11時20分)
  2. 被災者は、○○線204号で高圧線OC25muを200muに張り替えのため、旧柱のOC25muを新柱に仮移設し、付引き後の200muをがいしに取り付ける作業に高所作業車を使用して、一人で従事していた
  3. 被災者は、最初に延線が完了した中線(200mu)を電線ローラーから外して高圧ピンがいしに取付けようとした際、高圧線が外れ、その反動でバケットからはじき出され、墜落したものと推測される。
    (バケット内のフック取付金物に補助ロープは取付けていなかった。)
  4. 被災者は現場責任者の手配した救急車で、A病院へ搬送され、応急処置を受けた後、精密検査のためにB病院へ移動した。
  5. 被災時の服装等は、安全帽・作業服・安全靴・作業手袋(シモン)を着用していた。

【コメント】
  • 安衛則第194条18
  • 角度柱における延線された電線は、張力の小さいうちに碍子へ取り付けるなど作業手順を尊守する。
  • 延線中、角度柱の内角側へ作業者を入れない。
  • 高所作業車の作業は、転倒防止の面からも横荷重のかからない作業方法で行うとともに高所作業車の設置位置に十分配慮する。