山里の彩り~晩秋  女性のひろばより 
      
    切り株から青々とした新芽の伸びているひつじ田や、刈り取られたばかりの刈田面(かりたづら)。そして未だ収穫を待っている黄金色の稔り田。それぞれのたんぼにそれぞれの時間(とき)が過ぎてゆき、装おう山々の雑木林と共に、山間の集落や耕地は晩秋のたたずまいとなってゆく。秋収め。牧閉す。冬隣など、もの淋しいそんな言葉が似合うのも、つい最近まで収穫の喜びや生気あふれる雑草や木々の命が感じられていたからだろうか。耕作に勤しんだ日々に一応の区切りが付き、冬を向えようとする山里には、凋落の歩みが日一日と山の上のほうから降りてくる。  

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