山里の彩り~柿・それぞれの旬  女性のひろばより 
      
  

晩秋の彩りを残す山裾から、雪を待つばかりとなった山稜のそこここに点在する集落や山家。そのどこにでも古い柿の木があり、その地で生まれ育った子供たちのおやつや、里人の糧として大切に守り継がれてきた。枝が折れんばかりに熟れた実を付けているそんな老木も、今では柿を取る人の姿も少なく、大半の柿は熟柿となって野鳥の餌となり、あるいは大地に落ちて土に帰って行く。茅葺き屋根の軒先でたわわに実った熟柿。それは郷愁を感じさせてくれる懐かしい風景ではあるけれど、実は時代の流れの中で生れてきた新しい山里の風景なのです。

 

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