コンペティション
<03-デッサン・ドローイング>
2015年 Komatsu Biennale 2015 第3回 宮本三郎記念デッサン大賞展 入選(主催/小松市、小松市立宮本三郎美術館他)[小松市立宮本三郎美術館・世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館]-01(2015年09月06日(日)更新)

応募総数/753作品(476作家・1人2点まで) 入賞/13作品(13作家) 入選/49作品(49作家)

 

「小糠雨のドローイング」(841mmx594mm)入選・「五月雨のドローイング」(841mmx594mm)

●作品集掲載作家コメント
島根県立松江南高等学校11期 7ルームは、不思議と男子の同級生を「、、、さん」と呼んでいました。同級生の 俳優佐野史郎氏は、佐野さんでした。
階段を上がって、美術の先生の部屋の前を3歩で駆け抜け、10歩まっすぐ進んで、右の引き戸を開けると美術室の左側。
そこにある石膏像アリアス胸像・メジチ胸像・モリエール胸像等を、放課後一緒に木炭で描いていました。

木炭デッサン後、帰りには南高の坂を下って右の細い坂を少し上り、うどん屋さん「東源」に寄ります。
佐野さんが、「僕は、鼻からうどんを食べることができます。」と書いてTVジョッキーにハガキを送ったら、出演してほしいという返事が来たと言っていました。
右の上にTVのあるテーブルで、佐野さんが鼻にうどんを入れて、鼻からうどんを食べる練習をしたけど、結局できなかったなぁ。目の前で見てたけど、、、。

そして夏は終わっていたような気がする。佐野さんが、階段のベージュ色の踊り場の、少し右の透明なガラスの付いた引き戸の前で、「俺、俳優になる。」と言った、、、。
秋だったのかなぁ、冬だったかもしれないなぁ。雪は降っていただろうか、、、。雨は降っていただろうか、、、。

そういえば佐野さんは、実家の病院の一室をアトリエにしていたかな。確かドアにはアトリエ・Shiroと書いた札が掛かっていた気がする。
ドアを開けた左手に、イーゼルに乗った30号ぐらいの描きかけの人物画が見えたな。壁はベージュ、正面は四角い大きい窓。
その佐野さんが当時教えてくれたのが、はっぴいえんど。その後の私の大学時代の絵画表現に、反映されていたのだろう。

今思い出す高校時代の佐野さんの、ちょっとピントの甘い、露出オーバーな記憶だなぁ。

●主催者メッセージ
第3回 宮本三郎記念デッサン大賞展「明日の表現を拓く」
アルタミラやラスコーの洞窟画は、古代の人々が外界に触発され生まれた原初的な造形であり、今もなおそれらは、考古学的関心を超えた美の魅力を湛えています。
一本の線から生まれた形は感性を原動力とし、その形は人々の率直な心情の発露と読み取れます。
私たちは美術に限らず、様々な線の姿を通じて文字や音楽、そして建築と多彩な表現を獲得してきました。
デッサンの名手と呼ばれた宮本三郎もまた、日々のデッサンを怠らず、美術家として鋭敏な感性を育み続けると同時に、時の美を拓くことを目指しました。
この大賞展は、線によって生み出される豊かな表現を求める場です。
新しいデッサンの表現の地平をおし広げるために一本の線、そこに生み出される独創的な表現を求めます。

審査員からのメッセージ(第2回展審査講評より)
酒井忠康/美術評論家・世田谷美術館館長
いかにもその人らしい作品の本質をみせながら、なおかつ、デッサンのもっている限りなく想像をかき立てる面白さを感じました。

山本容子/銅版画家
まだ定まってないものを未熟とは呼ばないで、逆にそれを魅力と感じられるのが、やはり、デッサンがもっている一つの醍醐味じゃないかと思っています。

横尾忠則/美術家
モノの見方を崩していってますね、みんなね。そういう感じ。

●第3回 宮本三郎記念デッサン大賞展 応募要項(抜粋)
応募期間
平成27年4月1日(水)~6月30日(火)(午後4時必着)

搬入期間
平成27年7月6日(月)~7月8日(水)(午後4時必着)

応募資格
不問(年齢・国籍・経歴を問いません)

テーマ
自由(具象・抽象を問いません。本展の主旨に沿ったすべての作品を含みます)

作品規定
サイズ:大きさ:縦1,280mm×横1,280mm以内 厚さ:100mm以内 重さ:20kg以内(額含む)
形状:壁面展示可能な平面作品
点数:1人2点まで(グループでの応募は不可)

出品料
6,000円(2点まで)

審査員(五十音順)
酒井忠康氏(美術評論家/世田谷美術館館長)
山本容子氏(銅版画家)
横尾忠則氏(美術家)


大賞1点 副賞100万円
宮本三郎記念賞1点 副賞50万円
優秀賞1点 副賞30万円
佳作6点 副賞10万円
審査員賞若干名 副賞10万円
その他、企業協賛による特別賞設定の場合あり
入選約50点

応募の流れ
出品申込書を提出 平成27年4月1日(水)〜6月30日(火)(午後4時必着)
 ↓
作品搬入 平成27年7月6日(月)〜7月8日(水)(午後4時必着)
 ↓
審査発表7月下旬頃
 ↓
展覧会
 ↓
随時返却

※出品申込書は募集要項に添付された書式をご使用ください。募集要項はダウンロードするか、返信用切手82円を同封の上、事務局まで請求してください。

展覧会
小松展
平成27年9月19日(土)~11月3日(火・祝)
会場:小松市立宮本三郎美術館

東京巡回展
平成27年11月8日(日)~12月6日(日)
会場:世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-38-13
電話 03-5483-3836

主催
小松市、小松市立宮本三郎美術館、宮本三郎記念デッサン大賞展実行委員会

協力
世田谷美術館

問合せ先
宮本三郎記念デッサン大賞展実行委員会事務局(小松市立宮本三郎美術館内)
〒923-0904 石川県小松市小馬出町5番地
電話 0761-20-3600 FAX 0761-24-3374
http://www.kcm.gr.jp/miyamotosaburo/
msm@city.komatsu.lg.jp

募集要項ダウンロード(用紙サイズA3 2枚 4824KB)
第3回宮本三郎記念デッサン大賞展募集要項両面A3 pdf(2015年5月9日10時11分更新8071KB)

ちらしはこちら
第3回宮本三郎記念デッサン大賞展ちらし pdf(2015年1月5日10時3分更新2085KB

 

●主催者メッセージ
第3回宮本三郎記念デッサン大賞展の審査会が7月23・24日に実施され、大賞以下、各賞13点が決定いたしました。
今回の応募作品数は753点、応募者数は476人でした。応募作品数は第2回と比べて34パーセント増加しています。
このうち、大賞以下入賞13点、入選49点が選ばれました。

本展は、優れた素描家と評された宮本三郎にちなみ、「デッサン」をテーマに掲げ、ビエンナーレで開催するコンクールです。
「明日の表現を拓く」という副題には、今日的表現の基底として広がる個々の作家が抱く多様なイメージを探り出そうとする試みを示しています。
第3回となる本展には、国内外から753点の作品が寄せられました。そして、厳正な審査を経て、入賞13点、入選49点が選ばれました。
表現の源泉ともいえる一本の線は、人類の営みがつくりだしてきた様々な文化を支えてきました。
それは美術に限られたものでなく、文学、音楽、建築など多岐の分野にわたります。
一本の線を作家の心の発露とみなすとすれば、線の積み重ねや錯綜は、まさに作家の心の葛藤や、目指すイメージに近づこうとする努力の軌跡、あるいは実態と受けとることができます。
現在を生きる作家が提出するデッサンの数々を通じ、時代と連鎖しつつ変容し続ける表現のありさまと可能性を感じ取っていただきたいと思います。

  

小松展案内
入館料/一般400(300)円 大学生200(150)円 高校生以下無料
※分館 宮本三郎ふるさと館で開催中の「絵画制作入門~デッサンからの展開~」と共通料金
※こまつミュージアムパス対象施設
※( )内は20名以上の団体料金
開館時間/午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日/会期中無休
アクセス/〒923-0904 石川県小松市小馬出町5番地
TEL 0761-20-3600 FAX 0761-24-3374
http://www.kcm.gr.jp/miyamotosaburo/

●JR北陸本線「小松駅」 下車/徒歩12分
●北陸自動車道「小松I.C.」 /約10分
●小松空港からタクシー /約10分
●JR小松駅より市内巡回バス(北コース)に乗車、「市役所前」 下車/徒歩1分
●小松空港より小松駅行きバスに乗車、「浜田町」 下車/徒歩5分

東京巡回展案内
「宮本三郎記念デッサン大賞展」は、宮本三郎の郷里・石川県小松市で創設された、‘デッサン’を対象としたコンクールの展覧会です。
小松市立宮本三郎美術館で開催した展覧会の巡回展で、入賞及び入選作約60点を展示いたします。

入館料/一般200(160)円 大高生150(120)円 中小生100(80)円
※障害者の方は100(80)円。ただし障害者で、小・中・高・大学生、および障害者の介助者(該当者一名につき一名に限る)は無料。証明書をご提示のうえ、お申し出ください。
※( )内は20名以上の団体料金
※小・中学生は、土・日・祝・休日は無料。
開館時間/午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日/毎週月曜日※ただし11月23日(月・祝)は開館。11月24日(火)は休館。
アクセス/
〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-38-13
TEL:03-5483-3836 FAX:03-3722-5181
http://www.miyamotosaburo-annex.jp/

●電車
東急大井町線・東横線 「自由が丘」駅 下車/徒歩7分
東急目黒線 「奥沢」駅 下車/徒歩8分
東急大井町線 「九品仏」駅 下車/徒歩8分
●バス
東急バス(園02) 世田谷区民会館~田園調布駅 「奥沢六丁目」 下車/徒歩1分
東急バス(渋11) 渋谷駅~田園調布駅 「奥沢六丁目」 下車/徒歩1分
東急バス(園01) 千歳船橋~田園調布駅 「浄水場前」 下車/徒歩10分

主催:小松市 小松市立宮本三郎美術館 宮本三郎デッサン大賞展実行委員会
協力:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
協賛:コマツ/大京(株)/(株)小松村田製作所/(株)共和工業所/公益財団法人せたがや文化財団/東レ・ダウコーニング(株)/(株)室戸鉄工所 /
(株)インプレス美術事業部/医療法人社団さくら会 森田病院/医療法人社団澄鈴会 粟津神経サナトリウム/医療法人社団東野会 東野病院/クマリフト(株)大阪本社/
小松市農業協同組合/ホテルサンルート小松/(株)コムレイド/スミダ看板/アール・イー・エー/(株)かゆう堂/(株)ひろた美術/かわさき画材

●同時開催
「高校生たちによるデッサン展」
日程:9月19日(土)~10月11日(日)
小松市立高等学校 芸術コース美術専攻
日程:10月15日(木)~11月3日(火・祝)
石川県立金沢辰巳丘高等学校 芸術コース美術専攻 油絵専科
会場:宮本三郎美術館 エヴォリュエ・エスパ
入場料:無料(ただし本館入場の際は入館料が必要)
 
関連イベント(小松展)
「アーティスト・ギャラリートーク」
講師:鈴木治男(画家・金城大学短期大学部名誉教授)
日時:9月27日(日)午後2時~午後3時
会場:小松市立宮本三郎美術館
内容:画家・鈴木治男氏の作品の見方、感じ方を一緒に体感。
申込:不要
参加費:無料(ただし入館料が必要)
 
「こまつ再発見DAY!」(学芸員によるギャラリートーク)
日時:10月10日(土)午前11時~、午後2時~
会場:宮本三郎美術館
申込:不要
参加費:無料(ただし入館料が必要)
 
「One Day コンサート 音さんぽ」
日時:2015年10月18日(日曜日)午前11時20分~
会場:宮本三郎美術館
内容:芦城公園周辺施設で順次コンサートを開催し、園内で音の散歩を楽しみます。
 
「講演会」
講師:窪島誠一郎(信濃デッサン館 館主)
日時:10月24日(土)午後1時30分~午後3時
会場:小松市公会堂4階大会議室
内容:「デッサンする」ということ
申込:不要
参加費:無料
 
関連イベント(東京巡回展)
「講演会」
講師:二木裕子(小松市立宮本三郎美術館 館長)
日時:11月8日(日)午後1時30分~午後2時15分(開場午後1時)
会場:世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館 講座室
内容:「宮本三郎の故郷と美術館」
申込:事前申込制(9月25日より受付開始、定員50名)
参加費:無料
詳しくは世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館ホームページをご覧ください。

「ギャラリートーク」
講師:大橋由美子(小松市立宮本三郎美術館 学芸員)
日時:11月8日(日)午後2時30分~(30分程度)
会場:世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館 展示室
内容:「第3回宮本三郎記念デッサン大賞展 オープニングギャラリートーク」
申込:不要(当日開場にお越しください)
参加費:無料(ただし入館料が必要)


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