デンマーク研究会について

                        デンマーク研究会 関 龍太郎

1.デンマーク研究会のあゆみ

 島根県は全国にさきがけて高齢化がすすんでいる。平成3年10月には19.0%になっている。しかも、市町村の格差もみられている。30%をこえる町村が10町村になっている。このようななかで高齢者福祉に先進国であるデンマークに学ぶべき点は多い。 

 デンマーク研究会は高齢者福祉に関心を持って平成3年度の2回のスタデイツアーに参加した者を中心に構成されている。現在の会員は68名である。

講演、報告会、講義などを通じてデンマークの高齢者保健福祉政策からまなぶものについて明らかにするとともに島根の市町村の条件のなかでどのようにすべきかについて提言をつづけている。また、高齢社会をよくする会の各地の支部(石見・松江・平田・隠岐等)とも連携をもって活動している。主な活動をあげると次のようになる。

 

 平成3年(1991年)

5月「石見高齢社会をよくする会」が発足

10月 元デンマーク福祉大臣ベント・ロル・アナセン氏を招いての講演会を松江でする(報告書1集に収録)

12月 スタデイツアーの実施(団長 亀家)

 

 平成4年(1992年) 

1月 スタデイツアー報告会

2月 スタデイツアーの実施(団長 関 )

4月 第1回デンマーク研究会総会(於松江)

10月 デンマークよりグラズサックセ市のウィルソム高齢者課長来日

「安来国際福祉シンポジュウム」に協力

「益田国際福祉シンポジュウム」に協力(報告書1集に収録)

11月 デンマークよりミカエル・クリステンセン医師来日・「益田痴呆性老人問題フォーラム」に協力(報告書1集に収録)・ 島根県、出雲市主催「痴呆性老人問題フォーラム」に協力・島根県医師会と協力して痴呆問題講演会を実施

 

 平成5年(1993年)

2月 高齢社会をよくする会松江支部「ぶどうの会」の発足に協力

4月 第2回デンマーク研究会を松江で開催・テーマ「デンマークをどのように島根鳥取に生かすか」

6月 スウェーデン、イギリスの調査に2名参加(報告書2集収録)

8月 益田圏域のデンマーク調査団に協力

9月 リングステット市から安来第一病院等に作業療法士と訪問看護婦が研修に来る

10月 報告書第1集「デンマークおける高齢者福祉の構築」を発行

11月 安来能義圏域のデンマーク、ノルウェー調査団に協力(団長佐々木広瀬病院長、報告書2集に収録)

 

 平成6年(1994年)

3月 各市町村で老人保健福祉計画策定される(参加)

5月 第3回デンマーク研究会で出雲で開催

特別講演・社会事業大学の前田大作教授「最近の老人保健と福祉の傾向」

大会テーマ「出雲で試みられている痴呆対策」

 「小山のお家」と「ことぶき園」

5月 報告書第2集「安心して老いられる社会をめざして」を発行

6月 益田の「保健と福祉を考える会」に協力(委員長コペンハーゲン大学 伊東敬文先生)

7月 高齢社会をよくする会「平田支部・こっとんクラブ」発足に協力

9月 高齢社会をよくする会「松江支部・ぶどうの会」トワエモアのコンサートを実施

 高齢社会をよくする会「隠岐支部」の発足

10月14日18時 日本公衆衛生学会デンマーク自由集会(於鳥取県健康会館研修センター、鳥取市)に協力、

 

平成7年(1995年)

5月 第4回デンマーク研究会で出雲で開催

特別講演・コペンハーゲン大学の伊東敬文先生「最近のデンマーク保健と福祉の傾向」

報告「デンマークの痴呆対策」高橋先生等

見学 「小山のお家」と「乙立の里家」

11月8−27日デンマークへのスタディツアー協力(隠岐グループ)

11月28日講演会「スウェーデンの社会と福祉」

    講師福祉ジャーナリスト:ハンソン友子氏

   隠岐シンポジウムの実施

   松江での学習会

この間、伊東先生に年に2−3回、松江、益田でワーキンググループを実施されたが、来県の都度松江に来訪して頂き、学習会を続けた

平成15年(2003.5)

5月 ホルベック、サムソー島のスタディツアーを企画し、15名が参加した。このツアーの実施にあたり、伊東先生に2回学習会にきていただいた。

8月 報告会・・松江を実施

   伊東先生を囲んでの学習会

   伊東先生逝去

その後、年1回、12月上旬、「伊東先生を偲ぶ会を」・・デンマーク研究会を、松江で開催している。

2018122日にも実施した。