公衆衛生整理ノート問題集・・・感染症、労働衛生、環境等

感染症

@病原体が、宿主の体内に侵入して、臓器や組織の中で発育又は増殖することを

(            )といい、発熱などの症状が現れた場合を(     )という。また、病原体が体内に侵入してから、最初の症状が現れるまでの期間を(     )という。

A感染症の成立には、ウィルス、細菌、真菌、原虫などの(   )と、それが、宿主に侵入する経路、つまり、(      ) 、そして、免疫力、抵抗力などに関与する感染の受けやすさ、すなわち、(  )3要因が必要である。

B(    )とは、ひとつの疾病が、ある人口集団において、ある期間に、異常に高い頻度で発生することをいう。

C感染症は、あらたに出現した(    )や、再び増える恐れのある(   )、抗生物質の、効かない細菌、すなわち(    )の出現や(      )多発など、問題が、多い。

D感染症の予防は(    )(    )(    )3つに大別される。

E感染症法では(    )から(   )の感染症について、医師の届出義務や入院などの対応が定められている。

F(   )は病原体の海外からの侵入阻止を目的としている。

G物理的・化学的方法で病原体の増殖力をなくすることを(    )といい、すべての微生物を殺すことを(   )もしくは(    )という。

H病原体の感染経路を遮断できれば、(    )や流行を阻止できる。

I感受性対策には(    )(    )の使用などが有効である。

J医療機関や福祉施設、とくに病院内では、薬剤耐性菌による感染や(   )などの院内感染が発生しやすい

K(   )は、毎年冬季に流行を繰り返し、合併症による死亡例が報告され、高齢者施設における集団感染も問題化している。

L人の性行為により、性器などを介して感染する疾患を(     )と総称する

Mエイズは、(    )による感染症である。

N(          )は、(   )を産生する大腸菌(    など)iによる感染症である。

O(   )はいまなお全国で毎年4万人もの新規発生患者があり、罹患率は、欧米先進国の数倍である。

 

回答例@感染、感染症 潜伏期、

A病原体、感染経路、宿主の感染、

B流行、

C新興感染症、再興感染症、薬剤耐性菌、院内感染症、

D病原体対策、感染経路対策、感受性対策

E1類、5

F検疫法

G消毒、滅菌、殺菌

H二次感染

I予防接種、免疫グロブリン

J日和見感染

Kインフルエンザ

L性感染症’(STD)

Mヒト免疫不全ウィルス(HIV)

N腸管出血性大腸菌感染症、ベロ毒素、o157

O結核

 

食中毒、食品、栄養

@食中毒の年間発生は(    )人前後の患者数で推移してきている。

A食中毒の1事件あたりの患者数は(    )傾向にある。

B食中毒で最も多いのは(    )によるもので、食品では(   )によるものである。

 

回答例@30000      A増加     B細菌、魚介類

C細菌性食中毒には、(    )(    )のふたとおりがある。

D海中のプランクトンを通して魚介類を汚染する(    )は、わが国で頻度の高い食中毒原因菌であり、予防策は食品の加熱処理、水洗い、また,(    )などに注意することである。

E(    )は動物の腸内細菌のひとつで、世界各国において、(    )あるいは(    )を媒介とする感染症の第一位を占めており、わが国では(    )(   )が最も頻度の高い感染源である。

 

回答例

C感染型、毒素型、

D腸炎ビブリオ、2次感染または2次汚染

Eサルモネラ、食品、水、鶏卵、鶏肉

 

F(     )とは、「危害分析に基づく重要管理点方式」のことである。

G(        )はベロ細胞に対する毒素(    )を産生する大腸菌で、(      )に代表され、小児に(    )を続発することがある。

Hコレラや赤痢などについて、食品媒介感染症として、原因食品について、(    )を行うことになっている。

回答例FHACCP・・・ハサップ

GEHEC、ベロ毒素、O157、HUS・・溶血性尿毒素症候群

H疫学調査

 

I(    )は化膿した傷口で、増殖し、中毒は、この菌が増殖時に産生する(    )

によって、起こる。

J河川や海の砂・泥などに分布している(     )は汚染防止と加熱処理が予防対策として重要である。

K(    )は食後30分位で神経の麻痺が起こり、死に至ることもある。

 

回答例

I黄色ぶどう球菌

Jエンテロトキシン、

Jボツリヌス菌、

Kふぐ中毒・・テトロドトキシン

 

L(     )とは、人が生涯毎日食べ続けても有害な作用は受けないと考えられる残留化学物質の最大摂取量で(   )と呼ばれる。 

 

M慢性中毒の金属・有害物質として、(    )(    )(   )(    )また、食品中の(     )などがある。

N(      )食品については、安全性審査の法的義務化がはかられている。

O健康増進法に基づき、毎年、(     )が、(    )を行って、国民の栄養摂取の実態を調査している。

P平成17年には「食生活指針」を具体的な行動に結び付け「食」選択のツールのひとつとして、「何を」「どれだけ」食べたら良いかを具体的にイラストで示した「食事バランス」が厚生労働省と(       )の共同で策定された。

Q食塩の摂取量はいずれの世代においても、目標摂取量{    g未満)を超えている。

Rわが国は新たな健康づくり計画として、(     )を策定し、これにより、国民の(     )および(    )の向上を図る。

S管理栄養士の業務として、傷病者への(      )の明確な位置づけが進んでいる。

 

回答例

LADI・・・・acceptable daily intake

Mカドミウム、鉛中毒、メチル水銀、砒素、残留農薬

N遺伝子組み換え

O保健所、国民栄養調査

P農林水産省

Q10

R健康日本21、健康、健康の質(QOL)

S栄養指導

 

環境

@公害基本法で対策の対象になるのは、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、(   )、振動、地価沈下及び悪臭である。

A公害健康被害補償法による第2種地域の指定疾患は、水俣病、(       )および慢性砒素中毒症である。

B環境基本法、環境の負担が少ない、(     )的発展が可能な社会の構築を主張している。

C温度感覚には、気温、気湿、(    )および輻射熱が関係する。

D大気汚染として、常時監視しているのは、二酸化硫黄、二酸化(   )、一酸化炭素、浮遊粒子状物質、光化学オキシダントなどである。

 

回答例

@騒音

Aイタイイタイ病

B持続

C気流

D窒素

 

E新規の化学物質は(   )審査を行っている。

Fダイオキシン類は外因性(     )かく乱化学物質の代表的な物質である。

G家庭用品の安全対策として、都道府県、政令市に(     )監視員を設置している。

H血液のついた注射針は(     )性廃棄物として、厳しい取り扱いが定められている。

I下水の水質の指標BODとは、生物化学的(      )要求量のことである。

 

回答例

E事前

F内分泌

G家庭用品衛生

H感染

I酸素

 

労働衛生 

@労働者の安全と健康の確保は(     )の責任とされる。

A常時50人以上の労働者を有する事業所では、安全管理者、(     )

(      )の選任の義務がある。

B常時50人以上の労働者を有する事業所では、(     )(      )の設置義務がある。

C(      )は作業方法や衛生状態に有害のおそれのある時は、必要な措置をとる。

D企業内の看護師や保健師は(    )とか(     )と呼ばれている。また、日本産業医学会は実力アップの講習会を実施している。

E作業環境中の有害因子を除去または低下させることを(    )という。

F作業による悪影響を減少させることを (   ) という。

G健康診断をし、健康指導、必要な事後指導を行うことを(     )という

H(      )は、作業や設備に関する教育・訓練のことである。

I作業環境の有害因子のレベルを定期的に測定することを(   )

という

回答例・・

@事業者もしくは経営者

A衛生管理者、産業医

B安全衛生委員会

C産業医

D産業看護師、産業保健師

E作業環境管理

F作業管理

G健康管理

H労働衛生教育

I作業環境管理

 

J作業管理における大きな課題である疲労は、(    )と呼ばれる。

K今日、産業疲労として、不安や(    )(     )が増えている。

L健康障害を防ぐためには、作業の時間や方法、環境などの(     )が重要になってきた。

M生活習慣病や結核の早期発見などを目的として、(      )が行われている。

N職業病の早期発見を目的として、(     )が行われている。 

O職業病の原因には、(     )(     )(     )(     )、がある。

P職業病の原因となる作業態様には重量物や姿勢に因する(     )コンピューター作業による(   )(     )などがある。

Q(      )は高温条件による障害であり、けいれんや意識障害を起こす。

R振動障害には、手指の(     )やしびれなどがある。

S放射線障害には、(     )影響、(     )影響がある。

 

回答例

J産業疲労

K精神的疲労、局所疲労

L人間工学的対策

M健康診断

N特殊健康診断

O物理的要因、生物的要因、化学的要因、作業態様

P腰痛症、眼精疲労、頸肩腕症候群、

Q熱中症、

Rレイノー現象

S晩発性、次世代

 

@石綿により、肺がんや胸膜・腹膜の(    )が生じることがある。

A指定された化学物質には(     )が添付される。

Bよく知られている職業がんには、クロム、タール、砒素による(    )

がある。

C(     )は意識消失や呼吸麻痺を生じる。

D仕事による疲労やストレスを感じることが少ない働きやすい職場を(    )

という。

 

@悪性中皮種

A化学物質安全データーシート

B肺がん

C硫化水素

D快適職場

 

問題1.次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい

1.成人の場合、体重の約60%〜70%は水である。

2.血液の成分は、血球と血漿からなっている。

3.リンパ球は白血球の一種である。

4.一酸化炭素中毒は、白血球と一酸化炭素の結合で起こる

5.血小板は血液の凝固に必要である。

問題2.がんに関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい

1.肝臓がんはA型肝炎ウィルスの関与が推測されている。

2.膵頭部がんは黄疸を起こしやすい。

3.子宮がんの自覚症状として、不正出血が多い

4.乳ガンは男性にも見られる

5.前立腺がんは排尿障害を起こしやすい

 

問題3.高齢者に起こりやすい症状に関する、次の記述のうち誤っているものを一つ選びなさい

1.難聴は高音から聞き取りにくくなる

2.低栄養で貧血をきたす

3.骨粗しょう症では骨折しやするなる

4.白内障では水晶体が濁る

5.緑内障は眼圧が下がる

問題4.次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい

1.冠状動脈の血液が途絶え、心筋が壊死に陥った状態を心筋梗塞という

2.肺動脈は、肺から心臓へ血液を送る

3.大動脈は、左心室から全身に血液を送り出す

4.右肺は3葉、左肺は2葉からなっている

5.横隔膜は 呼吸機能に重要な役割を果たす

 

問題5.異常値と判定されるものを一つ選びなさい

1.血清総コレステロール・・・・・180mg/dl

2.空腹時血糖・・・・・・・220mg/dl

3.白血球数・・・・・5500/μl

4.赤血球数・・・・・・・・480万/μl

5.血圧値・・・・・・・・・125/60mmHg

 

 

問題6.社会福祉施設、病院内で感染しやすい病原として、適切でないものを一つ選びなさい

1.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)

2.疥癬虫

3.インフルエンザウィルス

4.結核菌

5.破傷風菌

 

問題7.癌に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい

A.肺癌は女性に多い

B.大腸癌の好発部位は直腸である

C.乳ガンは授乳者にリスクが高い

D.肝細胞癌は肝硬変と合併することが多い

   A  B  C  D

1. ○  ○  ×   ×

2  ○  ×  ○  ×

3  ×  ○  ○  ×

4  ×   ○  ×  ○

5. ×   ×  ○  ○

 

問題8.高齢者にみられる感染症にかんする記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい

1.呼吸器系と尿路系の感染症が多い

2.近年の結核の新登録では結核患者の半数以上が60歳以上である

3.マイコプラズマ肺炎では咳が少ない

4.誤飲性肺炎の発症は、咳反射や嚥下反射の低下と関係する

5.インフルエンザワクチン接種は予防効果がある

 

問題 9.骨粗しょう症に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているもの

に×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

 A 高齢の女性に固有の疾患である。

 B 骨強度の低下を伴い,骨折しやすい状態に至る。

 C ホルモン異常に伴う続発性のものがある。

 D 治療は薬物療法で十分である。

 (組み合わせ)

 A  B  C  D

l ○ ○ ○ ×

2 ○ ○ × 〇

3 ○ X × ○

4 × ○ 〇 ×

5 X × 〇 ○

問題10 高齢者の廃用症候群の症状について,誤っているものを一つ選びなさい。

1 起立性低血圧

2 聴覚障害

3 尿失禁

4 筋肉の萎縮

5 関節の拘縮

 

問題11.糖尿病及びその合併症に関する次の記述のうち,正しいものに〇,誤って

いるものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選び

なさい。

 A 症状の有無にかかわらず,血糖のコントロールは必要である。

 B 糖尿病性腎症は,血液透析導入の主要な原因である。

 C 糟尿病性網膜症は,成人期に発症する視覚障害の主要な原因の一つである。

 D 糖尿病では,触覚・痛覚の障害を認めることは少ない。

 (組み合わせ)

  A B C  D

l 〇 ○ ○ ×

2 ○ ○ X ○

3 ○ × × 〇

4 X 〇 ○ ×

5 × × ○ ○

 

問題12.疾患と症状に関する次の組み合わせのうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 糖尿病 ーー口渇

B. 痛風 ーー拇指基関節炎

C. 甲状腺機能充進症 ーー眼球陥凹

D. 甲状腺機能低下症 ーー粘液水腫

  A B C D

1 ○ ○ × ○

2 ○ ○ × ×

3 ○ × ○ ×

4 ○ × × ○

5 × ○ ○ ○

 

問題13 病態や疾患と、それに伴う血液中の値の変化の組み合わせのうち、値が低下するものを一つ選びなさい。

1. 貧血 ーーヘモグロビン

2. 糖尿病 ーーグルコース

3. 痛風 ーー尿酸

4. 黄疸 ーービリルビン

5. 肝炎 ーーGOT(ALT)

 

問題14 我が国の臓器がんの特徴に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1. 胃がんの罹患率は、昭和50年代に比べると現在は低下した。

2. 大腸がんで多いのは、直腸がんである

3. この20年間前立腺がんの罹患率は、徐々に増加している。

4. 膵がんは、他のがんよりも予後がよい。

5. 男性のがんによる死亡率の第1位は、肺がん(気管・気管支がんを含む。)である。

問題15.成人型糖尿病に関する次の記述のうち,適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A生活習慣病の一つで,肥満や運動不足などが発病の誘因となる。

B症状として,口渇,多飲,多尿,倦怠感などがあげられる。

C三大合併症は,腎結石,神経障害,網膜症である。

D膵臓から分泌されるグルカゴンが不足している。

(組み合わせ)

1AB

2AC

3AD

4BD

5CD

 

 問16.正しいものに○、間違っているものに×をつけ、間違っているところにアンダーラインを引きなさい

 

@がん、心臓病、肺気腫、慢性気管支炎、低体重出産等の「タバコ病」が注目されている。タバコの煙には「主流煙」と「副流煙」があるが、主流煙より、副流煙の方がニコチン、一酸化炭素、タールは多い。

A自分の歯が20本以上あれば、噛む力などは大きな支障が生じないことから、「80歳になっても20本の歯を保とう」という「ハチマル・ニイマル」運動が提唱されている。

B歯を失う原因の一位に挙げられる「歯周病」は自覚症状が乏しく、非常にゆっくり進行します。

C脂肪肝は、糖分や脂肪のとりすぎ、アルコールのとりすぎによって、肝臓に脂肪がたまった状態をいいます。したがって、アルコール性の脂肪肝もあるこーるをやめれば元に戻ります。

D尿酸は、人体内の新陳代謝によっててせきた廃棄物です。体内で尿酸が高くなると、結晶化し、それが関節などに沈着して、痛風発作をおこします。

E尿酸値が高くなる原因としてはプリン体のとりすぎ、肥満、多量の飲酒、激しい運動等があげられる。また、人によって、体内での尿酸のつくりすぎ、尿酸の排泄には個人差はない。

F肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、症状が出たときには、病状がすすんでいることもある。

G正常な肝臓の働きに異常をもたらす原因は、ウィルスの感染によるウィルス性肝炎と、お酒の飲み過ぎや過食、運動不足などの生活習慣によっておこるものとの2つ大きく分けられます。

Hウィルス性肝炎のB型肝炎とC型肝炎は血液を介して感染します。

IO157とノロウィルスが、「福祉施設の感染症」として、近年、注目されているが、両者の共通として、100個ぐらいの菌で感染します。これは、他の菌の10−1000倍と言われています。したがって、手洗いが不十分だと、二次感染をおこします。