プロ野球用語辞典集

あ行

·  「悪夢の18連敗」

 1998612日から79日までの28日間、千葉ロッテはプロ野球新記録の18連敗を喫した。
日本記録を更新する18連敗を打ち立てたのは黒木知宏投手がプリアム外野手に劇的な同点弾を
放り込まれた日だと思われているが、この試合はタイ記録の17連敗目で77日の七夕の日。
実際はその後こっそりと薮田が負けて新記録の18連敗が樹立されている。当時は先発だった。
翌年の同日、黒木の先発勝利によりチームが首位に浮上したことも忘れられない思い出である。

·  「アゴにーちゃん」

 アゴで旅するジャーニーマン、門倉健投手のこと。現在は巨人。
 長いアゴで有名だが野口寿浩捕手、内川聖一遊撃手がその座を虎視眈々と狙っている。

·  「あれは気のプレーだ」

92年、ヤクルト−西武の日本シリーズは4試合の延長戦を含んで第7戦までもつれ込んだ。
11の同点で迎えた終盤7回ウラのヤクルトは1死満塁、フルカウントでバッターは杉浦。
杉浦が放った打球は1,2塁間を抜けるかと思われたが、セカンドの辻が左手を伸ばし捕球、
そのまま体を半回転させつつジャンピングスローでバックホーム。3塁走者広沢を刺した。
これを見たヤクルト野村監督が口を開けたまま呆然と立ち尽くしている。アピールもせず、
首を傾げながら、声が出せない野村監督の表情が6秒間に渡りテレビの前に映し出された。
試合後の談話で野村監督は「あれ(辻の守備)は気のプレーだ。真似はできない」と語り、
それから2年後、辻の戦力外通知が出るとすぐに辻をヤクルトに呼ぶことに成功している。

·  「あれ、彦野が倒れています」

 1991年、618日の大洋VS中日戦。
 9回ウラに代打で登場した彦野利勝外野手がレフトへ値千金のサヨナラホームランを放つ。
 跳ね上がって喜びを表現する彦野が1塁ベースを回ろうとした瞬間、かなり派手に転倒した。
 うずくまって起き上がれない彦野に代走山口が告げられ、史上初の代走サヨナラホームラン。
 実況は「あれ、彦野が倒れています」と語り、彦野は右膝靭帯断裂で1年半の重傷を負った。
 毎週日曜1700からのサンデードラゴンズに出演していたが、現在は確認が取れていない。

·  「打たれたら俺を使った監督が悪いと思って投げました」

 小林雅英投手が6日間連続セーブの日本新記録を達成した5日目の試合後に答えた言葉。
 この日、5連投となる小林雅を温存するために1点リードの9回には藤田が登板したが、
 1死を取ったところで山本功児監督が投手交代をコール。コバマサをマウンドに送った。

·  「江藤ヒット」

 フラフラっと上がった打球がセカンド後方などにぽとりと落ちるポテンヒットのことを言う。
 「振り切っているからあそこまで飛ぶんです」と言われるが、投手にはダメージがでかい。
 元ネタは江藤智三塁手の打球がつまることが多いため。思わずコントローラーを投げつける。

·  「おさむちゃん」

 星野おさむ遊撃手のこと。なかなか味のある顔をしているが、惜しまれつつ引退。

か行

·  「肩だけ星人」

 中嶋聡捕手のこと。盗塁阻止率は高い。最近ではハムの抑え専用捕手の役割を得ている。

·  「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」

 開幕して間もない9544日の東京ドームでの巨人−ヤクルト戦。
 完封ペースだった桑田真澄投手が9回無死から飯田哲也外野手に頭部へ死球を当てる。
 井野球審が桑田に危険球退場をコールすると、球場全体もTVの前の私も凍りついた。
 急遽マウンドに送られた橋本清は制球が定まらず、代わって登板した石毛博史も炎上。
 ヤクルトは一挙5点を奪い試合をひっくり返し、試合後ノムラ監督がこう言い放った。

·  「カツオ」

 山田勝彦捕手のこと。キャッチングに難があるがパスボーラー瀬戸ほどではない。

·  「ガラスのエース」

 元中日ドラゴンズの20勝投手、今中慎二投手のこと。
 ヒジの故障をして復帰するまでが長く、そのあまりに細身な体から呼ばれた言葉。
故障後も2軍で懸命に投げ込み、時には1軍でも登板したが球威は戻らず引退した。
150qに迫る直球と90q台のスローカーブはかつて見た中で最大の緩急差だろう。
その強気のピッチングスタイル同様、BS1での解説もかなりの毒舌を発揮している。

·  「気がつけば鈴木健」

 速球投手に力負けするようになり、スタメンではしんどくなってきたベテラン選手が
レギュラー選手の不振・負傷などによりいつのまにかスタメンに名を連ねていること。
感情で言えば懐かしさを覚えることもあるが正直落胆もいいところ。金かえせコール。
 最近では”気がつけば堀幸一”などにも転用され始めた。ストレートを弾き返せない。

·  「逆クリーンアップの活躍」

 ランナー満塁のピンチに登板した中継ぎ投手が走者一掃の一撃をくらって帰っていくこと。

·  「逆ポーカーフェイス」

 豊田清投手のこと。ベテランと呼ばれる現在は巨人でリリーフエースの位置に落ち着いている。
 サヨナラ打を浴びマウンドから降りてきた紅潮顔の彼がベンチの備品を壊すのは見慣れた光景。
とばっちりの怪我を避けるためにコーチは近寄らず、ドンマイと声をかけるのも命懸けである。
 それでもさすがは和製マダックス、ピンチを迎えて顔が赤くなっても制球はまったく乱れない。

·  「キヨハラ効果」

普段怖そうなイメージを持つ人に優しくされると大げさに感動してしまうこと。
乙武洋匡が取材で初めて清原和博に会った際、バッティンググローブを外して
両手で包み込むようにして握手をされたことに感動したと語ったことが元ネタ。
大型トラックのドライバーが割り込み感謝のハザードランプを送ってくるなど、
日常生活においてもキヨハラ効果を実感できるシーンが数多く報告されている。

·  「巨人の不良債権」

 00年〜01年、かつての投手陣3本柱であった斎藤雅樹投手、槙原寛己投手、桑田真澄投手が
3人そろってファームで暮らしていたころ、総額年棒6億の無駄使いについて風刺された言葉。
 清原やペタジーニ、江藤といった巨人の高年棒選手を対象にして幅広く使われるようになった。
阪神の片岡、アリアスなどにも一時期転用されたが、解説福本豊に使われることもなくなった。

さ行

·  「自打球悶絶男」

 後藤孝志一塁手のこと。
 3球連続自打球の経験を持つ。本人は真剣そのものだが見ている方は笑わずにはいられない。

·  「質より量の継投策」

 梨田昌孝監督お気に入りの采配。
 2001年から頻繁に出現し、その年の開幕戦では門倉、柴田、宇高、加藤、盛田、湯舟、大塚と
 7人の継投で109と1点差勝利を収めた。ある意味見事なジグザグ打線、もといジグザグ継投。
 打っては打たれ、さらに投手をつぎ込むために2年連続で試合時間最長チームの称号を得ていた。

·  「趣味はガンプラ」

 02年選手名鑑で広島カープの長谷川昌幸投手が書いた趣味。正式にはガンダムプラモデル製作で、
 ”沢ザク”で知られる沢崎俊和投手も今年は”音楽鑑賞”で通した。かなりの変貌ぶりである。
 金本選手に書かされていたという説もあり、阪神にFA移籍していったために難を逃れた格好だ。

·  「ずる休み首位打者」

 鈴木尚典外野手のこと。
 97年、98年と2年連続で首位打者を獲得したが、前田智徳外野手との首位打者争いの時に
 ケガもないのに試合に欠場して打率を下げることなく首位打者を獲得したことに端を発する。
 そのため彼の評価は低いが、現役通算最高打率者(.310)であったことを忘れてはいけない。
 現在の現役最高打率は巨人小笠原の.320で、鈴木(.308)前田(.305)福浦(.304)と続くが、
 生涯打率の記録に必要な4000打席をクリアしての3割打者は現在この4人しか存在しない。

·  「関川症候群」

 捕手から外野手に転向して活躍した選手が、日本シリーズの大不振によって打てなくなること。
 99年中日の関川浩一に始まり、01年近鉄の磯部公一外野手がその名を継承することになった。
 和田一浩外野手にもその期待が集まったのだが、3430本と優秀な成績を収めてしまった。
 関川、磯部にも一時期を過ぎ復調の兆しがあり、もうこの言葉を使うことはないかもしれない。

·  「関根野郎」

 3試合連続くらいで千葉ロッテに勝利した投手に送られる言葉。
 千葉ロッテが関根裕之投手に9901年の3年間で13連敗を喫したことに端を発している。
 関根もローテにきっちり入っていた頃はロッテ戦ばかりに登板していたわけではないが、
 晩年はロッテ戦が近付いてくると一軍選手登録即先発という扱いをされるようになった。
 最近ではプロ入り後の4勝がすべてロッテ戦となっていた杉内俊哉投手に送られている。

·  「全農GOGO賞」

 稲葉篤紀外野手のこと。
 守備につく時も守備から帰ってくる時も常に全力疾走を続けていることから表彰された。
 全農GOGO賞自体は毎月何らかの評価基準を一つ設けて該当選手を表彰しているもので、
 全力疾走をしていれば毎月表彰されるものではない。好走塁や月間奪三振数などがある。

た行

·  「高木浩扱い」

 9番セカンド(またはショート)で地味な働きを期待されること。原井などが先人。
9番センターボカチカがドカンとぶっ放す今となっては西武も変わったものだと思う。

·  「だから打たれちゃうんです」

 解説者・堀内恒夫の決めゼリフ。巨人軍監督もこなした。最近は解説でも見かけない。

·  「着払いやね」

 バッターが配球を読み違えたり力のなさから相手投手のストレートに大きく振り遅れ、
 ボールがミットに吸い込まれた後にスイングしているように見える時に使われる言葉。
 主にサンテレビ解説福本豊によって使われるが、経験不足の実況には理解されていない。
 79日の中日×阪神戦、先発の杉山が投げたストレートを福留が大きく遅れてスイング。
 これを解説の福本は「着払いやね。完璧に振り後れとる」と福留のスイングにダメ出し。
 
 その次の球だった。
 
 再びストレートを投げた杉山の球を福留はものの見事にライトスタンドに叩き込んだ。
 呆然と打球を見送った放送席に静寂が流れる。福本「福留は三味線引いとったね」。

·  「中日の試作一号機Fb

 荒木雅博二塁手のこと。とりあえず走りまくる。

·  「超高校級スラッガー」

 鈴木健一塁手のこと。去年セ・リーグに来て息を吹き返した新人オヤジプレイヤー。

·  「デイリー岩瀬」

 岩瀬仁紀投手のこと。
 シーズン中はほぼ毎日登板している。合言葉は「毎日投げますデイリー岩瀬」。

·  「投球アーティスト」

 元阪急・オリックスの星野伸之投手のこと。
 うならない速球と針の穴を通すようなコントロール、また物理法則が怪しく思えてくる
スローカーブが武器の名投手。リーグトップクラスの奪三振を奪っていたこともあった。

·  「遠山葛西遠山葛西」

 2000年、絶対的なストッパー不在の阪神。
ノムラ監督は遠山奨志投手と葛西稔投手の左右の中継ぎでダブルストッパー政策を立案。
しかし左の中継ぎ不足に苦しんでいたため、左の強打者を迎えたところで遠山を投入し、
 次に右打者を迎えたところで葛西を投入。遠山はベンチに戻さずにファーストを守らせ、
 再び左打者を迎えたところで遠山をマウンドへ呼び戻すという離れ業をやってのけた。

·  「トリタニトリタニ」

 2004年のゴールデンルーキー鳥谷敬遊撃手の加入に伴い、藤本敦史との定位置争いが激化。
春のキャンプ中の守備練習では金本などが後ろから藤本をからかっていた時に使われた。
 私が初めて鳥谷の打撃を見た時の第一印象は「高橋由伸以来に見る美しい打撃フォーム」。

な行

·  「泣くな、まっすぐ投げさせるから」

 
引退打席で涙ぐむ日ハム新庄剛志外野手を見て、捕手の谷繁が語りかけた言葉。
古来引退打席では直球、引退登板では空振りするというのが慣例となっている。
新庄は中里投手の直球にフルスイングで応え三振。拍手喝采の引退打席だった。
記憶に残るものでは、巨人の槙原投手の引退登板において打順の巡り合わせにより
横浜の外国人選手ドスターが打席に入った。この事態に気付いた横浜ベンチでは
「おい、あいつ(三振してくるの)分かってるか。誰か言ったか。」と騒然となる。
しかしドスターは空気を読み、槙原の130kmに満たない直球で空振り三振を喫した。
 
また近鉄−中日−西武を渡り歩いた金村正明は引退打席で併殺打を記録している。
対戦した清水直行−清水将海バッテリーがフォークを選択したためによる事故で、
まさかフォークが来るとは思っていなかった金村は543のダブルプレーに倒れた。

·  「投げる金剛力士像」

 石井貴投手のこと。
 鋭いガンつけでバッターを威嚇するピッチャー。東京ドームに強く千葉マリンに弱い。

·  「20世紀最後のプロ野球公式戦」

 20001016日の千葉マリンスタジアムでおこなわれた千葉ロッテVSオリックス戦。
 観戦証明書が入場者に配られたが、これを証明したのは株式会社千葉ロッテマリーンズ。
 NPB(日本プロフェッショナルベースボール協会)が認めた観戦証明書ではないらしい。

·  「呪いの選手弁当シリーズ」

 千葉マリンスタジアムで発売されている、その時々の看板選手を冠したお弁当。
 この弁当シリーズが発売されると必ず(確率100%で)対象選手が滅亡する。
 
 1.伊良部弁当発売で伊良部秀輝投手は国外脱出
 2.Wストッパー弁当(成本年秀投手&河本育之投手)を発売すると故障して放出
 3.フランコフルト弁当を発売と同時にF・フランコ二塁手が国外に逃亡、帰国
 4.ジョニー黒木弁当を発売した年の黒木知宏投手は極度の不振で防御率は5点台
 5.石井浩郎弁当を発売すると石井浩郎一塁手はシーズン途中で普通にリタイア
 6.小坂弁当の発売2日目に小坂誠遊撃手はバークハートのタックルにより骨折
 7.極めつけはローズ弁当、企画の段階でR・ローズ二塁手に夜逃げされる、帰国
 
 ちなみに福浦和也一塁手の弁当はここ3年間延期され続けている。
 このうち呪いから逃れ得た人物は黒木が初めてということになっていて、
 不振の翌年は開幕から10連勝でオールスター人気投票1位に選ばれる。
 伊良部は国外脱出した後、呪いの効力が切れたところで日本へ凱旋。
 小坂は相変わらず”ショート”ファールフライを捕りに奔走する日々。

は行

·  「福留地雷」

 かつて遊撃手だった福留孝介外野手は強く鋭い打球が飛ぶたびにエラーしていたので、
 中日ファンの間ではあきらめの感情とともに「また地雷を踏んだか。」と言われていた。
  99年の日本シリーズでニエベス外野手の強烈な打球をタイムリーエラーしたことから、
 翌年有無を言わさず外野へとコンバートされた。今では強肩強打の外野手となっている。

·  「バルビーノの惨劇」

 1998731日の甲子園での阪神VS巨人戦。
 6回の表、坪井智哉外野手が巨人先発のB・ガルベス投手からライトへホームランを放ち、
 その後ガルベス投手が投球の判定を巡って橘高球審に抗議し、突如エキサイトし始める。
長嶋監督はガルベスをベンチへ下げようとしたが、下がり際に手に持っていたボールを
橘高めがけて投げつけ、この時初めて退場処分を下した橘高球審に再びキレたという事件。
その後ガルベスは米国に強制退去&シーズン中の出場停止処分という重い処分を受けた。
その後、交代や退場になった投手からはコーチが速やかにボールを回収するようになった。

·  「東尾 小坂に謝れ!」

 19981014日、小坂誠と松井稼頭央が激しく競り合ってきた盗塁王争いは、
シーズン最終戦が直接対決。2差のまま終盤小坂が1塁に出塁したシーンのこと。
 3盗と比べれば確率の高い2盗を防ぐために芝崎投手がとった手段が問題だった。
 まず最初に芝崎は、故意に牽制球を悪送球し小坂を2塁に進めようとしたが、
 なんと小坂はこれに乗らずに1塁にとどまったまま。そこでベンチからサイン。
 西武の東尾監督は芝崎にボークの指示を出す。2塁ベースにしぶしぶ進む小坂。
 前代未聞の故意ボークに、得をするはずの千葉ロッテベンチが抗議するという、
 まさに普段ではありえない状況だが、あまりにも常識外れな作戦への抗議か。
 この後、小坂は3盗失敗。
 そして松井が23盗を決めて小坂に追いついてしまい、タイトルを分け合った。

·  「桧山る」

張り切ってFA宣言したのはいいものの、どの球団からも声がかかることがなく、
結局は所属していた球団に泣きついて残留することになる失敗劇のことを言う。
2002年阪神の桧山進次郎外野手によるFA宣言、阪神再契約から名付けられた。
これ以降「他球団の話を聞いてみたい」とマスコミを使いFA宣言をちらつかせ、
他球団の手が上がってこない場合は権利を行使せずに残留することが流行した。
またFA権を行使しながらも年棒減を飲んで所属球団に損をさせずに残留する、
総額現状維持のFAに関する新たな手法も生まれた。これを「川相がる」と言う。

·  「フォアボール劇場名誉総裁」

 石毛博史投手のこと。
 巨人時代は不動のストッパーとして橋本清と勝利の方程式を築き、大車輪の活躍を見せたが、
 徐々にフォアボールを出してはランナーをため結局は抑えるという投球に退化していった。
 最終的には数多くのサヨナラ負けを演出して、敗戦処理に降格し近鉄へお払い箱にされた。
 新天地の近鉄では先発不足に悩む事情で先発に抜擢され、6連続与四球の日本新記録を樹立。
 良く言えばストライクゾーンにとらわれないピッチャーと言うことはできるかもしれない。
 新規会員で有望株といえばヤクルトの平本学投手。なぜサイドスローから153kmが出るのか、
 なぜサイドスローでそんなにコントロールが悪いのか、彼の投球は以前謎に包まれている。
 ヤクルトは粘り強く平本と契約し続けていたが、ついに戦力外を出し謎のままに終わった。

·  「プリンスホテル最後のエース」

 伊達昌司投手のこと。
 2000年をもって解散した社会人野球のプリンスホテル野球部で最後にエースをはっていた。

·  「へなちょこ内野4人衆」

 塩崎真遊撃手、斉藤秀光遊撃手、福留宏紀二塁手、佐竹学二塁手のオリックス内野四人衆のこと。
 今では斉藤が阪神へ、佐竹は外野へ、塩崎はレギュラー、福留は盆栽を始めるなど散っていった。

·  「ペルドモ疑惑」

 1999627日、元広島カープのF・ペルドモ二塁手が先発のN・ミンチー投手の後を受けて
 マウンドに上がり、さらに投手となったペルドモの後を受けてL・デハート投手がリリーフした。
 当時のプロ野球規則であった22制(投手2:野手2)に抵触しているのではないかと騒がれたが、
 それは登録上の問題であり、ペルドモは内野手で登録しているから問題ないということとなった。
 それにしても「さきほど代打で出ましたペルドモが投手に入り9番ピッチャーペルドモ」などと
 大まじめなアナウンスをテレビ中継で初めて聞いた時には「そんな馬鹿な」と驚愕した記憶がある。
 「ペルドモに代わり小林、投手のペルドモがショート。9番ショートペルドモ」と悪夢は続いた。

·  「僕の足なら間に合うと思いました」

 5打数5安打でヒーローインタビューに呼ばれた初芝清三塁手が、
 三遊間深いところに飛んだ内野安打について聞かれて答えた言葉。

·  「ポッパー」

 主に速球に差し込まれて内野フライを打ち上げることが日常的と化している打者のことを指す。
また高めの釣り球に手を出してしまうことがあったり、右肩が下がる自演ポッパーも含まれる。
 ”生まれながらのポッパー”と言えば千葉ロッテの小坂、ヤクルトの鈴木健や阪神の町田など。
 特に小坂は「今年は叩きつける打球を心がけますよ」と公言してシーズン打率を上げるものの、
その翌年になると再びポッパーに戻り、内野フライの嵐で23分台に低迷するといったことを
入団以来8年間にも渡って続けている玄人ポッパーである。バントで打ち上げることは少ない。
 
 また一部では小坂よりも高い評価を得ているポッパーである鈴木健は、進塁打を最も期待できない
バッターの一人である反面、彼にヒットエンドランなどをキレイに決められた時のショックなどは
 プロ野球において最も歯がゆさを感じる場面の一つであろう。しかし大抵はポップフライに終わる。

ま行

·  「負け顔コンビ」

 舩木聖士投手と川井貴志投手のヘタレ顔リリーフコンビのこと。
 二人は同チームとなりともに配線処理で奮闘したこともある。

·  「ミスターコントロール」

 小宮山悟投手のこと。
 多彩な変化球と絶妙なコントロールからそう呼ばれた。魔球シェイクの持ち主でもある。
 デーゲームでは必ず色付きグラサン。ナイトゲームでも3回まではグラサンという噂も。

·  「昔取った篠塚」

晩年の調子が悪い頃の篠塚は代名詞の華麗な流し打ちも鳴りを潜めていたが、
ここ一番のチャンスで迎えるとなるとやはり要警戒の怖いバッターであったこと。
とはいえ篠塚岡崎駒田を下位打線に据えた巨人打線は今に考えても恐ろしい。
また鳥谷のバッティングフォームは全盛期における篠塚のそれに酷似しており、
美しいフォームと評し近々特別な選手になると予感させるのもそこから来ている。
 元ネタは清水義範のエッセイ。他にはデストラーデとデスティファーノが印象的。

や行

ら行

·  「ロッテは小林が多過ぎる」

 01年のオープン戦で小林雅英、小林敦司、小林宏之と3人が投手リレーしたことに
 東海テレビの解説・鈴木孝政が苦言。落合中日の投手コーチを務めていたこともある。

わ行

·  「和田アキ子」

 岩本勉投手のこと。
 テレビのものまね王座決定戦で和田アキ子のあの鐘を鳴らすのはあなた”を熱唱した。