風と共に・・・
〜序章〜
学校の日だというのに徹は学校に来ていない。謹慎を喰らって学校に来れないからだ。私は放課後、毎日のように徹の家に行く。
有希「おじゃましま〜っす。」
私はいつも通り勝手に上がる。徹の部屋の前まで行きドアをノックする。
徹「入れよ。」
中から徹の声がしたので勢いよくドアを開ける。
有希「よう!徹が暇そうだったから来てあげたよ〜。」
徹「暇してないぞ。」
有希「嘘つき・・・・・さっきため息ついてたくせに。」
徹はこの言葉を聞いたときドキッとした感じの表情になった。図星ね、心の中で問う。
徹「で・・・・・何するんだ?」
有希「ア・レ♪」
徹「アレってまさか・・・・・。」
有希「そう。アレだよ。」
徹「マジかよ・・・・。」
私ははりきって、徹は渋々1階に降りる。アレとは料理の事。
有希「さぁ、作るよ〜♪」
徹「・・・・・・。」
でも、結局いつも通り失敗してしまった。
徹「頼むから味見をする俺の立場にもなってくれ・・・・。」
有希「あはっ、失敗♪」
徹「あはっ、じゃねーだろ!」
ポカッ。突っ込まれる。
有希「痛いじゃない!何するのよ〜!」
その後、じゃれあったりして家に帰った。
〜翌日〜
学校が早めに終わったので徹の家に行く。いつもどおり勝手にお邪魔する。いつもは誰も居ないはずの1階に人気がある。まさか泥棒?そう思って恐る恐る近づく。近づくと共に、良い匂いがする。匂いをたどっていくと、徹が居た。こちらには気付いてないようだ。私は驚かそうと思いゆっくり近づく。驚かそうと思ったとき、
徹「ふぅ・・・アイツの料理とは雲泥の差だな・・・。」
有希「ふ〜ん・・・・それは誰の料理の事?」
徹は焦っている。私は言われたくない事を言われ怒った。徹が逃げ出す所を捕まえてボコボコにした。し終わってから、聞いてみる。
有希「ところで・・・明日何の日か知ってる?」
徹「明日は俺が学校に行く日だろ?」
有希「それもあるけど・・・・・。」
徹「学校行事でもあるのか?」
有希「無いけど・・・・あ、明日は時間割どおりだよ。」
そう言って私は帰ることにした。なにはともあれ明日はバレンタイン。いつもより早めに帰った。
〜第2章〜
私は6時に起きた。
有希「ふぁ〜っ・・・・早すぎ・・・・。」
仕方ないので台所に行く。今日は徹を起こして一緒に学校に行こう、私は勝手に決めた。それにこれもあるし・・・・・。綺麗にラッピングされた四角い箱。これを今日徹に渡さないといけない。お弁当を2人分作って朝食を食べ徹の家に行こうとしたとき・・・・・
有希「あ!着替えてないや。」
私はパジャマのまま徹の家どころか学校に行く所だった。慌てて部屋に戻って制服に着替える。
有希「徹〜。入るよ〜。」
返事なし。扉を開けると徹は予想通りまだ寝ている。
有希「お〜い、徹〜。学校だよ〜。」
徹「zzz・・・・・。」
中々徹が起きないのは慣れている。小学校の頃からこうだったな、私は昔を思い出した。
有希「徹〜!起きて〜!」
徹「zzz・・・。」
有希「しょうがないわね・・・こうなったら最終手段ね。」
部屋の隅っこにバットが置いてある。小学校の頃からバットの位置は変わってない。
有希「せーの・・・・。」
カコーン!
徹「いつっ!」
徹が跳ね起きる。
有希「あはは。徹、やっと起きたね。」
一応、体の後ろにバットを隠しておく。
有希「じゃあ、早くしてね。」
ちょっとして、徹が降りてくる。
徹「そういや、今何時だ?」
有希「7時40分よ。」
徹「・・・・・・・・は!?」
ちなみに徹の家から学校までは徒歩10分。
徹「早すぎだって・・・・。」
有希「いいじゃない。早起きは三文の得、って昔から言うでしょ。」
徹「得・・・・・ねぇ。」
それから二人で学校に行く。徹は教室に入ってボーっと立っていたけど翔君の姿を見てそこに行った。私は自分の席に座る。座ってから友達が近づいてきた。
女生徒A「おはよ〜。」
有希「おはよ。」
女生徒B「長池さん、今日は真田君と来たの?」
有希「え?うん、そうだよ。」
女生徒A「いいなぁ〜、長池さんは。みんなうらやましがってるよ。」
有希「え?どうして?」
女生徒B「知らないの?真田君は学校中の人気者なのよ。と言っても女子の中だけだけどね。」
有希「へぇ〜、そうなんだ。」
女生徒B「あ、担任が来た。席に戻ろうよ。また休み時間ね。」
有希「うん。」
チャイムが鳴り隣に徹が座る。顔は少し元気が無い。まぁ、久々の学校でしかも1番前の席だからかな、そう思ってるとき担任が教卓の前に立ち朝礼を始めた。
〜昼休み〜
私は徹を昼食に誘おうと思った。
有希「ねぇ、徹。弁当持ってきた?」
徹「お前、朝俺を起こしに来ておいてそういう時間あったと思ってるのか?」
有希「ねぇ、屋上で食べよ。」
徹「あ?屋上??寒いが、まぁいいか・・・・。」
私達は屋上に上がる。もちろん、この時期に人は居ない。私は徹と二人きりになった方がアレを渡しやすいと思ったからだ。
徹「寒いぞ・・・・。」
有希「青空だよ。天気も良いから良いじゃん。はい、徹の分ね。」
徹「お、サンキュ。」
私達は話をしながらご飯を食べた。今日の事、徹がやらかした事、私のご飯がまずかった事・・・・・色々と。私達はご飯を食べ終え一息ついた。アレを渡すのは今しかない、そう思った私は、
有希「あ、そうそう。これ、あげる。」
そう言って昨日用意した箱を渡す。
徹「なに、これ?」
気付かないの?、目で問いたてても徹はわからない様子。
有希「徹、本当に今日何の日かわかんないの?」
徹「今日は・・・・2月14日。あ!」
有希「そう、バレンタインデーよ。」
徹「すっかり忘れてた。と言うことはこれはチョコだな?」
有希「開けてみればわかるわ。」
徹は箱を開けようとする。私は必死に笑うのをこらえる。
徹「どわっ!!」
びっくり箱。徹の反応に大笑いする私。
有希「あはは、ひっかかった。本物はこっち。」
私はもうひとつの箱を渡す。
徹「もうそろそろ予鈴の時間だ。教室に戻ろうぜ。」
私達は教室に戻る。はぁ・・・「ありがとう」くらい言って欲しかったな、心の中でそう思った。徹が席に座ったとき、徹の机の中にある物をみてしまった。徹はこっちを見た。
有希「徹、もてもてだね〜。」
私は、ついそう言ってしまった。
〜放課後〜
なんとなくいつもより足早に帰る。
徹「おい。」
有希「・・・・・。」
どうせ違う人を呼んでるんだな、と思いそのまま行く。
徹「おい!有希!」
有希「・・・・なによっ!」
徹「もしかして、怒ってるのか?」
有希「・・・・・。」
当たっているだけに反論できない。
徹「まぁ、俺がもてるのも仕方ないさ。」
プチッ。
有希「・・・・・徹の馬鹿っ!」
流石にそう言われて私は怒った。そして、それと同時に悲しくなり走り出す。もちろん、徹よりか私のほうが足は速いから途中で後ろを振り返ると見えなくなっていた。私は公園に行った。悲しくなったり寂しくなるといつも公園に行く。ふいに私は涙をこらえきれなくなり泣いた。
気がつくと、辺りは真っ暗だった。いつの間にか泣きつかれて眠ってしまったのだろうか。鏡で顔を見てみると目の辺りが赤くなっていた。時計を見ると、7時を少し回った所だった。
有希「あ・・・・そろそろ帰らないと・・・・・。」
私はそうつぶやき公園を後にした。数分歩いて徹の家の前に来る。そのまま素通りして家に向かう。歩いていると後ろから、
徹「有希っ!!」
ふいに私の名前を呼ばれた。
有希「な、何?」
徹「お前のお母さんが心配して電話してきたんだ。もちろん、俺も心配したぞ。」
有希「・・・・・・ごめん。」
徹「まぁ、過ぎてしまった事は仕方ないか。送ってやるよ。」
私は徹と一緒に家に帰った。
〜第3章〜
ピンポーン。チャイムの音で私は起きる。
有希「ふわぁ・・・・・・誰よ・・・こんな時間に起こすのは・・・・。」
ゆっくりと階段を下りて玄関に行く。そして玄関の扉を開けると、
徹「よう。」
徹が居た。
有希「早いね・・・・ちょっと待ってて〜。」
私は部屋に戻って着替えた。学校の用意もして階段を駆け下りる。
有希「おまたせ〜。」
徹「おい、メシ食べたか?」
有希「え?・・・・・あ、食べてないや。」
起きたばっかしだから食べる時間は無かった。
徹「別に時間あるから食べて来いよ。」
有希「・・・・いいの?」
徹「当たり前だ。急に倒れても困るからな。」
なぜかいつもより徹が優しく接してくれている気がする。
有希「じゃあ、あがっててよ。」
徹「おう。」
徹は私が朝食を食べている間ずっとテレビを見ていた。
有希「お待たせ〜。行こっ♪」
二人並んでゆっくり学校へ向かう道を歩く。
有希「ねぇ・・・。」
徹「あ?なんだ?」
有希「今日は珍しく早かったね。」
徹「珍しくって言うな〜。」
有希「あはは。ごめんごめん。」
徹「ったく・・・・・ん?」
徹が何かに気付く。
有希「どうしたの?」
徹「いや、アレ・・・・・翔じゃねーか?」
有希「え?・・・あ、ホントだ。お〜い、翔君。」
翔君がとぼとぼと近づいてくる。
翔「・・・・・よう。」
徹「よう・・・・・かなり顔色が悪いぞ?」
有希「なにか、あったの?」
徹「まぁ、こいつの事だな。きっとラブレターくれた奴がよほどのゲテモノだったんだろう。」
翔「こういうときだけお前の勘は冴えてるな・・・・・。」
有希「あはは、翔君も大変だね。」
翔「でも・・・こうして二人を見てると面白いわ。」
徹&有希「なんで?」
私達は同時に翔君に聞く。翔君は大声で笑った。
翔「あははは。ほらな、二人共仲良いし息は合ってるし。」
ドスッ。徹は翔君に重い一撃を与えた。
翔「ぐはっ。」
徹「ふぅ・・・・これくらいにしとくか。」
〜昼休み〜
私が教科書を片付けていると、
徹「有希、屋上で食おうぜ?」
有希「え?いいけど・・・・お弁当・・・・」
徹「大丈夫、お前の分も作ってきた。ほら。」
有希「ありがと。」
屋上はあまり昨日と変わらない天気だった。徹は少し寒そうだった。徹の作ったお弁当は、やっぱりおいしかった。
徹「なぁ・・・・」
ふいに名前を呼ばれたので少しビックリした。
有希「うん?何?」
徹「お前は俺の事をどう思う?」
有希「え?・・・・・えっ!?」
流石にこの言葉を聞いては戸惑いを隠せない。
有希「え・・・あ、あの・・・えっと・・・。」
徹「どうした?」
有希「え?えっと・・・。」
次第に自分の頬が赤くなっていっているのがわかる。
徹「言いたくないってか?」
有希「い、いきなりそんな事言うからびっくりしただけ。」
少し私の体が緊張しているのがわかる。
有希「そ、そそ、そういう徹は私のことをどう思ってるの?」
徹「・・・・・・・。」
有希「わっ!わわっ、ちょ、ちょっと!!」
徹がいきなり顔を近づけてきた。私の反応を見るなり徹は微笑した。
徹「ふ〜ん、なるほど。こういう反応を見せるのか。」
有希「まさか、私で試してみたの?」
徹「あぁ。」
有希「と言うか、普通にいきなり何も言わずに顔を近づけたらビックリするわよ!」
徹「んじゃあ、本当にしてみる?」
有希「え?何を?」
徹「わからないか?キスだよ。」
有希「え?・・・・・・・・・・・・・・・・ええっ!!!」
どうしよう・・・徹は唯単にキスしたいだけなのかな・・・・それとも・・・・。
徹「ははは。冗談だよ、冗談。」
有希「・・・・・・・。」
冗談なんだ・・・・何を期待してたんだろう・・・・でも、何故かしてみたいと言う気持ちもある・・・・・。私は黙っていた。長い間黙っていたので、徹は心配したのか
徹「有希?・・・・・・・悪い冗談だったな。すまん。」
有希「・・・・・いいよ。」
徹「・・・・・え?」
徹は予想外の返答だったのか声が裏返っていた。私は何を口走ってるんだろう・・・・と思っていた。でも、勝手に言葉は続く。
有希「徹がいいのなら・・・・・キス・・・・・しても・・・・・いいよ。」
徹「・・・・・・・。」
徹は、いいんだな?と言うような目で私を見る。私は答えずに目を閉じる。徹の顔が近づいてきているのがわかる。もう少しで重なると思ったその時・・・・・・・・ドンッ。屋上の扉が開く。私は目を開け徹は顔を遠ざけた。
翔「お〜い。」
有希「あ、翔君。どうしたの?」
翔「次体育だぜ?遅れるぞ。」
徹「しまった。急ごう。」
翔君がタイミング悪く入ってきたせいか徹の機嫌がよくなかった。私は体操服を取りに教室に戻ってその後更衣室へ向かった。更衣室に入ると、まだ着替えてる友達が居た。
女生徒A「あ、長池さん。」
有希「やぁ、ところで今日の体育、何するかわかる?」
女生徒B「今日はバレーらしいわよ。」
有希「バレーかぁ・・・・・がんばろっと♪」
女生徒A「あまり頑張りすぎると怪我するよ。」
有希「大丈夫、わかってるよ〜。」
体育が無事終わり、教室で次の授業の準備をしていると、
女生徒A「長池さん、ちょっといい?」
有希「え?いいよ〜。」
私は呼ばれたので行ってみる。
有希「で・・・・何なの?」
女生徒A「えぇ、長池さんの運勢を占ってみたんだけど・・・・・」
有希「うん。どうだったの?」
女生徒A「あまり言いにくいんだけど・・・・」
有希「うん、気にしないから言ってよ。」
女生徒A「・・・・今日、命に関わる事が起きるらしいの・・・・でも、誰かが助けてくれる。そういう結果が出たのよ・・・・。」
有希「・・・・・命に関わる・・・・事・・・・。」
女生徒B「長池さん、気をつけてね・・・・。」
有希「うん・・・・忠告ありがとう。」
命に関わる事・・・・私の耳からその言葉が離れず放課後を迎えた。
有希「徹っ♪一緒に帰ろっ。」
徹「あん?別にいいぞ。」
翔「真田、長池。じゃあな。」
徹「おう。」
有希「バイバイ。」
私達は並んで帰る。私は、「命に関わる事」と言うのが未だに耳から離れない。命に関わる事・・・・・か、そう思っていた矢先、こけた。
徹「おい、そこ道路だぞ。」
有希「あいたたた・・・・わかってるわよ。」
立とうとする時、キキーッ!!車の急ブレーキの音。命に関わる事・・・それがこのことだったのね・・・・もう終わりだ・・・・そう思ったとき、
徹「有希っ!」
徹が私と突き飛ばした。でも、徹は避けきれずにドーン!・・・・ひかれてしまった。その時、私は友達が言った事を思い出した。「命に関わる事が起きるらしいの・・・・でも、誰かが助けてくれる。」。誰かって徹の事だったのね・・・・。
通行人「大変だ!救急車を呼べ!」
数分して、救急車がやってくる。
有希「徹・・・・ねぇ、徹・・・・起きてよ・・・徹っ!」
私はただひたすら徹の名前を呼び続けた。私は徹と共に救急車に乗り、病院へ向かった。病院に着くなり、お医者さんに「親に連絡するように」と言われ、徹の家に電話した。でも、誰も居ないらしく、何回やっても繋がらない。仕方なく、自分の家に電話をして来るように言った。親に、出来事を話して待合室で待つ。どれくらい経っただろうか?夜になっていた。徹は手術室から病室に運ばれた。親はお医者さんに呼ばれたので私は徹のそばに行く。
有希「徹・・・・死んじゃ嫌だからね・・・・ちゃんと・・・・目を覚ましてよね・・・。」
私は泣きながら徹の手を握り、徹が助かるよう祈った。
〜最終章〜
それから、1時間くらい経っただろうか・・・・
徹「・・・・・。」
徹が目を覚ました。とっさに徹の手を離す。天井を凝視してから、私の顔を見る。
有希「徹!・・・・・気付いた?」
徹「ここは・・・・・?」
有希「病院。私をかばって引かれたの覚えてないの?」
徹「怪我・・・・無いか?」
有希「うん・・・・無いよ。でも、徹は・・・・・入院2ヶ月だよ。」
徹「気にするな、どうせ俺は部活にも入ってないし。お前は陸上部だから怪我したらダメだろ。」
有希「そうだったとしても・・・・・」
徹「心配・・・・してるのか?」
有希「当たり前じゃない!」
徹「それは、幼馴染だからか?」
有希「違う・・・・・・私の、大事な、大切な人。」
徹「・・・・・・。」
有希「・・・・・。」
言葉の続きが出ない・・・・今、言いたいのに・・・・何故出ないの?こういうときに限って・・・・。
徹&有希「えっと・・・・。」
やっと出たと思ったら徹も切り出してきた。
有希「徹からでいいよ。」
徹「いや・・・・お前からにしてくれ。」
有希「じゃあ、二人同時に言おうよ。」
徹「嫌だ。」
有希「え〜っ・・・・。」
なんでそこで即答するんだろ・・・・そう思ってたとき、
徹「本当に俺から言っていいんだな?」
有希「え?・・・うん、いいよ。」
徹は深呼吸をした。何か重要な事なんだろう・・・・と思った。
徹「有希・・・・・ずっと前から好きだったよ。」
そう言われ、私の顔が赤くなるのがわかる。徹の顔も、段々赤くなっていく。
有希「・・・・・。」
徹「唐突、過ぎたな・・・・・。」
有希「ううん、私も言おうと思ってた所だよ。」
徹「え?」
有希「私も・・・・徹の事・・・好きだよ。」
私は黙って徹の顔に近づいてキスをした。その時、翔君が入ってきた。
翔「大丈夫か・・・・・・って・・・・おやまぁ。大丈夫そうだな・・・・・体も、恋も。」
翔君は邪魔にならないようにと言う感じで静かに部屋を後にしていった。
〜2日後〜
徹は病院で入院してる。私は、1人で学校に行く。教室に入ると、友達から集中的に話しに来た。
女生徒A「ねぇ!真田君はどうだったの?」
女生徒B「真田君、大丈夫なの?」
女生徒C「長池さん、真田君とキスしたってホント?」
有希「徹は、2ヶ月間入院。別に大丈夫だって言ってたよ。・・・・・キス・・・・したけど・・・。」
女生徒A・B・C「えっ!?ホントなの!?」
クラス中、その話で持ち切りになった。その後も、学校中に広まりさらには新聞部の作る新聞の一面に私と徹の話題が載る始末。
有希「・・・・・・。」
流石に全校の女生徒から熱い視線を受け疲れてしまう。
有希「一体誰が・・・・・・。」
そんなこんなで、2年生も終わった。
〜4月〜
徹は無事退院して、学校に行けるようになった。徹が学校に行く日、私は徹を起こしに行く。
有希「徹〜。朝だぞ〜、起きろ〜。」
徹「朝から元気だな・・・・。」
久々に徹と学校へ向かう。
有希「徹が居ない間、本当大変だったよ・・・・。」
徹「あん?どうしてだ?」
有希「翔君が、『二人はできてるぞ〜』って学校中に振りまいたの・・・・・。」
徹「マジかよ・・・・。でも、本当の事だから気にしはしないが・・・・・」
有希「だから、私は女子から白い目で見られたの。やっぱりあの時扉開けたの翔君だったんだね・・・・。」
徹「あん?あの時って?」
有希「ほら・・・キス・・・・したときだよ。」
病室で、小声で付け足す。
翔「よっ、お二人さん。元気かい?」
噂をすればなんとやら、翔君が来た。ドゴッ、バキッ、ボコッ。二人で翔君を叩く。
翔「いてて・・・・何すんだ。」
徹「お前・・・・俺か居ない時に言いふらすなぁ〜!」
翔「にしてもあの時の二人。俺が入ってきても反応せずにそのままだったからなぁ・・・・いてっ。」
私達は、さらにボコボコにする。
徹「ったく・・・・本命はゲテモノだったくせに・・・。」
有希「あ、それいいね。徹、それを学校中に流そうよ。」
翔「それだけは勘弁・・・・。」
翔君は走って逃げていく。
有希「ねぇ・・・・。」
徹「なんだ?」
有希「同じクラスになれるといいね。」
徹「そう・・・・・だな。」
有希「ちょっと!その『・・・・・』の間は何よ間は!」
私達は走りながらじゃれあう。
〜それから10年後〜
私は徹と結婚ができた。子供もできて毎日が楽しい。翔君は、大手企業のお嬢様と結婚したらしいけど、『徹には言うな』って言われた。
徹「なぁ・・・。」
有希「何?」
徹「空が綺麗だな。」
有希「そうね・・・。」
徹「まるで、あの時の空みたいだ。」
有希「あの時って?」
徹「・・・・・・んなもん言えるか。」
有希「なにそれ〜。」
徹が言っている『あの時の空』は多分、病室でのあの時の事だろうと思った。私は、一生涯徹とすごす事になるだろう。
終
〜あとがき〜
徹編に一番関連しているヒロイン、有希。これを書くのは結構大変でした。徹が居ない時も考えないといけなかったからです。相変わらず、文法がめちゃくちゃです。次回は<翔編>です。サブキャラなのに何故かこっちがメインでは?って言う感じに話が長いです。まぁ、この二編も長いですけどね・・・・(汗。最後まで見てくださって本当にありがとうございます。