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養神館合気道
                   


第7回県大会


           

 島根養神館創立28周年記念演武大会
      −第7回合気道養神館島根県大会の報告−
1.大会日時
第一部の講習会は平成22年7月17日午後3時30分から午後5時30分まで実施されました。第二部の演武大会は翌日の18日午前10時から午後1時まで実施されました。第三部の講習会は午後2時から3時30分まで実施されました。
2.場所:松江市宍道武道館
3.主催:合気道養神館島根支部島根養神館
4.招請講師:合気道養神館最高顧問 竹野高文師範
5.随行指導員:山梨養神館 中川千恵美指導員
6.参加者
 1日目(17日)の講習会は竹野高文師範、中川千恵美指導員の他、松江道場8名、境港道場 9名、出雲道場10名、島根大学1名計31名の参加がありました。2日目(18日)の演武会では 竹野高文師範、中川千恵美指導員の他、会員43名(前年度会員33名)、不遷流柔術盛武館 島根県本部会員7名、来賓6名計58名の参加がありました。午後の講習会では、竹野高文師 範、中川千恵美指導員の他に、会員42名(前年度会員33名)の参加がありました。
7.講習会内容・7月17日(土)および7月18日(日)
 7月17日(土)午後12時過ぎ、定刻よりやや早く、竹野高文師範、中川千恵美指導員を乗せた飛行機が出雲空港に到着しました。竹野高文師範、中川千恵美指導員を浦尾隆志支部長、松本敏一でお迎えをし、出雲そばを召し上がっていただき、その後、出雲大社に参拝していただきました。大会の開催のため武道館の借用を武道館側に事前に申し入れていたにもかかわらず町内行事が優先され、思いがけず大会直前になって午前中は武道館が使えないと申し渡され、大変な事態になりました。午前中は、宍道町内の催し物が武道館であり、当日午前中するはずであった大会準備を午後にせざるを得ないこととなりました。しかし竹野高文師範の講習会と重なっため、講習会を後にずらし、出雲大社に竹野高文師範、中川千恵美指導員をご案内している間に残った者で会場の準備をすることとなりました。大会責任者の私がいないため会場の準備や大会の運営面で何かと支障がでることになりました。
 講習会は午後3時30分から始められ竹野高文師範、中川千恵美指導員により整列、正座の仕方、構えにいたるまで細かい指導がなされました。片手持ち二カ条抑え(一)の締め方や正面打ち入り身投げ(一)の腕の操作(肘を上げない。)、天地投げ等の左手の呼び込みなどの指導がありました。時間も忘れて稽古しているうちにあっという間に午後5時30分となり、会場の都合もあり講習会を終了しました。7月18日(日)は演武会終了後1時20分頃から3時30分まで講習会が実施されました。主に受け身の指導がありました。普段からの稽古で受け身を取り入れる必要性が感じられました。



                                   

8.懇親会
 7月17日(土)午後7時から午後9時まで懇親会を実施しました。23名の会員が参加しました。中には隠岐の知夫里村からきた山本英樹氏、石川県に転勤した山村満氏、静岡県に転勤した脇川新治氏の姿もありました。古今東西の会員同士の交流がはかられ良かったと思いました。

                                


9.演武大会内容
@天候
 7月17日(土)から梅雨明けとなり急に暑くなってきました。7月18日(日)は気温も30度を超え る猛暑となりました。冷房のない会場は熱気がこもり、蒸し暑く、扇風機を回しましたが、あまり効 果はなかったようです。 
A会場
  駐車場の数が足りなくなることを予想して公民館前9台、体育館横9台を指定して公民館や武道館管理者に借り受け、駐車場係を配置し来賓の方が困ることのないよう万全を期しました。その甲斐あって混乱は回避できました。来賓の方は公民館玄関、一般の方は武道館会場入り口と受付を2カ所設け混雑を避けようとしました。
  本部席を正面に設け来賓10名、役員5名の席を設け上座中央には塩田剛三先生の写真を置き、左右に日の丸の旗と会旗を飾りました。参加者が増えているのですでに敷いてある畳の他に畳を1列余計に敷き増して会場を広くしました。
B来賓紹介
演武大会の来賓は松江市長代理、松江市教育委員会スポ−ツ課長・野田伸一様、島根県柔道連盟副会長・青木幸正様、松江市市議会議委員・比良幸男様、松江地区柔道連盟理事長・門脇昌徳様、松江地区柔道連盟・泉文宏様、株式会社サピイ社長・山本偉(すぐる)様以上6名でした。
C来賓挨拶
 来賓挨拶は松江市長代理の松江市教育委員会スポ−ツ課長野田伸一様、島根県柔道連盟副会長青木幸正様にやっていただきました。
D祝電
 南桜井同好会の萩田静子様からの祝電があり披露させていただきました。その上、御祝いの花まで届けられました。正面に飾りご披露いたしました。また直信流柔道16代宗家松下敬先生からは御祝いの酒が届けられ、皆様に報告すると共に本部席正面に飾り、ご披露いたしました。
E演武
 基本動作連続、31の杖を3級以上の者で行い、それ以下の者で基本動作連続の集団演武を行いました。基本動作と関連技を研究コ−スのメンバ−6名が2人1組の組み合わせで3組作り集団演武を行いました。稽古不足で最後の連続技がうまくできない組があったのは残念でした。
 競技演武の基本技、少年の部は2人1組で5組出場しました。アオヤマエイジ・アオヤマユウジ組が、当日、欠場した事により、組み合わせが急遽変わりました。松江道場は三宅礼・岸本憲道組、出雲弥山道場は伊藤○乃・矢野○治組、大森○音・福田○希組、矢野○治・矢野○治が出場し、片手持ち四方投げ(一)、片手持ち二カ条抑え(二)、正面打ち小手返し(一)の片側三本を連続して交互に演技し得点を競い合いました。その結果、伊藤○乃・矢野○治組が優秀演武賞を受賞しました。この2人に閉会式の際に養神館本部(宗家塩田泰久、会長井上幸彦名による)による賞状が1枚ずつ最高顧問より授与されました。
 次に基本技・一般の部を行いました。10組という過去最多の出場がありました。正面打ち一カ条抑え(二)、片手持ち側面入り身投げ(一)、胸持ち肘締め(二)の指定技を片側3本を連続して仕手受け交互に行い審査委員3名がそれぞれに得点をつけ2人の合計点で最高得点の組を優秀演武賞候補といたしました。その結果、小林○夫・和田○平組が優秀演武賞を受賞いたしました。この2人に閉会式の際に養神館本部(宗家塩田泰久、会長井上幸彦名による)による賞状が最高顧問より1枚ずつ授与されました。
 競技演武・一般自由技の部は4組出場しました。正面打ちと正面突きを指定自由技とし、制限時間40秒の中で仕手、受けを決め、受けの攻撃に対し仕手が自由技で投げます。終わったら仕手受け交代し、再度40秒間仕手が受けの攻撃に対し自由技で投げます。仕手の得点をそれぞれに減点法で得点を出しその合計点で優劣を競い合いました。その結果、渡部○・伊藤○麻組が優秀演武賞を受賞いたしました。この2人に閉会式の際に養神館本部(宗家塩田泰久、会長井上幸彦名による)よる賞状が最高顧問より1枚ずつ授与されました。

    
                
 
        


 その他、今回は賞の対象とはしませんでしたが、小中学生の自由技演武を1人30秒で行いました。2人で一組を作り仕手受けを30秒で交代して演武を行いました。1組欠場があり3組出場しました。大人顔負けの演武が披露されました。
 小学生8名による少年演武が正座法、受け身、基本動作を中心として行なわれました。
  指導者演武では高橋健太郎、佐藤太栄により短刀取り、剣取り、後ろ両手持ち自由技などの演武がありました。
 招待演武として不遷流柔術盛武館より重吉伸一本部長、不遷流柔術盛武館島根県本部鹿島道場6名の皆様により初伝の形、投げ捨て技、武器術、短刀取り、居合術などが15分あまり熱心に演じられました。
 賛助演武として島根養神館OBの賛助演武がありました。山村満さんは今年3月より石川県に転勤のため転居、脇川新治さんは静岡に転勤のため転居されていました。この大会のため遠路わざわざ駆けつけていただき演武を披露していただきました。
 道場長演武では出雲弥山道場の板倉敬司師範代、境港道場長の津森孝弘師範が演武しました。
 支部長演武では浦尾骼uが組杖、片手持ち自由技、気の技、多人数取りなどを演じました。
 最後に総合解説演武が養神館最高顧問・竹野高文師範により演じられました。
 演武終了後は閉会式に移り、審査結果発表後は本部代理として最高顧問から前述した入賞者6名に優秀演武賞が授与されました。講評では肘当て呼吸投げの際に逆足で受け身をするものがおり、危険だというご指摘がありました。
 閉会の挨拶、閉会の辞があり演武会はすべて終了いたしました。
 記念写真に移りましたが、大会が30分延長したため、来賓7名のうち3名が都合で退席され、残る4名の方と会員42名が写真に収まりました。来賓の方も昼食会を一緒にし、終了後来賓の方がお帰りになった後で、午後2時頃より講習会を実施いたしました。
 午後3時30分には講習会を終了し、最高顧問竹野高文師範、中川千恵美指導員を会場出口で会員がお見送りをし、空港には後方付けの都合で、浦尾隆志支部長、松本敏一だけでお見送りをし、大会の全日程を盛会裡のうちに終了いたしました。最高顧問竹野高文師範、中川千恵美指導員には山梨養神館の大会を翌週に控えた多忙な中で遠路島根まで私どもの大会のためご足労いただき感謝申し上げる次第です。

                 


F今回の演武会の特記事項として
(@)小学生が中学生になるなど全体的に身体が大きくなり、演武に迫力が出てきました。
(A)少年演武を賞状なしで試行的に今回初めて実施しました。自由技を楽々こなしていましたので来年から競技演武種目として採用できるのではないかと思いました。
(B)基本動作連続では一般の初心者(3級以下)を中心として初めて実施しました。
(C)転勤で異動した元会員がわざわざ他県から本大会のため2名馳せ参じてきました。他にも東京に勉学のため行っていた1名が遅ればせながら、駆けつけてきました。また久しぶりで隠岐知夫里島の知夫里村から会員が1名参加するなど懐かしい顔ぶれが揃いました。
(D)参加者が増えているにもかかわらず、プログラム内容が前年並みであり、そこに参加者が増えたので大幅に時間がかかり時間が延長してしまいました。そのこともあり集合写真を撮る頃には一部、来賓がいなくなり寂しくなりました。来年度はプログラムの大幅な短縮など改善策を講じる必要が感じられました。 また会場の選定などより慎重にする必要性を感じました。                                   (文責 浦尾骼u)