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養神館合気道
                   

                                                                                                            
 不昧公200年祭記念第15回伝統武術演武大会
1.はじめに
不昧公200年祭記念第15回伝統武術演武大会が平成30年9月23日、松江藩不伝流居合術不伝会(不伝流居合術不伝会)、国際伝統武術連盟大和会主催により市内10団体40名が参加して松江城馬溜にて観客70名あまりの観覧のもと開催されました。後援は不昧公200年祭記念事業推進委員会、協力松江若武者隊です。市内10伝隊が一堂に会して演武することは歴史的快挙であります。また松平不昧公没後200年を記念して不昧公の知られざる一面を紹介するのも歴史的なことです。不昧公は大名茶人としても有名ですが不伝流居合術、一指流菅槍術、弓術など武道の達人でありました。不昧公は武術と茶道の共通性を見出し武術の上から見ても寸分の隙間がない茶道といわれ、40歳代にして伝流の奥義を極めるほどでした。不伝流の起源は伊東不伝からなり江戸時代初頭に戸田市左衛門が不伝流師範を相続し徳川家康の警備役をしていました。家康亡き後戸田不伝は松平直政の松江藩に移り7代藩主松平不昧公の時最盛期を迎えました。不伝流の門下は3000名を超えるほどになり明治2年8月までは松江市内中原町に道場を政党を継いだ荒木氏により道場が構えられていましたがその後途絶えておりました。その後、松平不昧公の次男の末裔、戸田基治氏は戸田家初代、二代の不伝流居合術の書物を読み解き平成26年より不伝流居合術を一般公開し今回お弟子さんとともに遠路北海道札幌市から来県し、試し切りを披露されました。このことも不昧公200年祭に合わせて画期的なこととなりました。
2.開会式では島根県県会議員岩田氏、山陰中央新報社社長松尾氏、不伝流居合道宗家戸田基治(「戸田家14代)の挨拶がありました。
3.演武内容
演武は午後2時から開会しこの後行われました。本間順一鉄砲隊総監の司会と号令の下、小谷流砲術:松江鉄砲隊・、松江姉様鉄砲隊により、天にも届くような銃声のもと発射され圧巻でした。途中不発がありましたが、これも一興で銃は江戸時代初期のものでメンテナンスしながら使用せざるを得ないとのことでした。もう同様なものは作れないし買えないという貴重�な鉄砲による演武でした。

           
招待演武として以下の団体により演武が続きました。養神館合気道は31の組杖に始まり板倉、加藤の短刀操法と自由技津森の剣取り、浦尾の諸手取り自由技、正面横面打ちの座り技、立ち技、合気の技、自由技多人数取りを披露しました。畳ではなくマットでしたので足が思うように動かず疲れました。順番に招待演武団体をあげておきます。

      

①不遷流柔術:不遷流島根県本部

    

②中国拳法:松江太極拳協会
 

③貫心流居合術:貫心流居合術神武会④合気道:養神館合気道島根支部⑤空手道:日本空手道教育研究会武徳館(型・約束組手・短刀捕・護身術・試し割り)6.揚心流柔術::国際本派揚心流柔術7.金剛禅少林寺拳法:少林寺拳法松江中部道院8.大和会武術:国際伝統武術連盟大和会(柔術・杖術・短刀術・十手術・合気術)⑨直信流柔道:古武道直信流柔道研究会⑩不伝流居合術:不伝流居合道本部及び松江支部(居合術・試し切り)最後は長さ70センチ位の巻き藁をマットで足元がおぼつかない中で12回切られました。お見事でした。
                                      
 
不伝流居合道宗家 戸田基治氏
4.特別講演
 不伝流居合術戸田基治氏により観覧の方々に戸田家と」不伝流居合術の話があり、最後を締めくくられました。
5.終わりに
 本会主催者の重吉伸一先生より挨拶がありました。どの武道がどうだということではなく、武道団体が交流し友好関係を築くことが大切であると話されました。同感です。今後とも国際伝統武術連盟大和会のご活躍と友好関係構築のため御尽力いただきますようお願い申し上げます。