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養神館合気道
23回浦安大会      
 開会式            中央は養神会井上理事長

            
 第23回浦安市合気道演武大会-春季市民体育大会-に参加して
                                         島根支部支部長 浦尾隆志
   第23回浦安市合気道演武大会平成25年5月19日午後1時から午後6時まで浦安市総合体育館メインアリ-ナで開催されました。主催は浦安市教育委員会・浦安市体育協会で、主管は浦安市合気道連盟でした。平成2年10月に浦安市合気道連盟は合気会・養神会の協力によって発足し現在会員数は400名になり、今大会では遠くは沖縄、大阪、島根からの参加があり、800名を超えました。午後1時、定刻に開催され、浦安市長や養神会理事長井上幸彦氏など多数の方の挨拶がありました。
 最初の演武は合気会の代表者である中嶋正憲氏による指導師範演武が行われました。次に剣徒手による基本動作連続は82名の参加があり、会場一杯に広がり圧巻でした。合気会からは75の杖が披露されました。白田先生が考案したというものでこの大会でしか目にすることができないものです。幼年・少年演武及び賛助演武は参加者が多く次々と演武が続き普及の確かさを実感させるものでした。浦安支部の指導員演武・自由技の部の他他団体の賛助演武などが次々と披露されました。龍本部会員による31の杖の他、組杖10本や31の合わせの杖、さらに太刀取り、杖取りがあり、剣、杖、短刀による武器技演武が行われ、短刀繰法も演じられるなど武器づくしでした。そうかと思うと徒手による養神館合気道の基本技や受けを中心とした演武や横面打ち自由技・後ろ両手持ち自由技・正面打ち・後ろ両手持ち自由技・正面突自由技・後ろ両肩持ち自由技など受けの攻撃種別による仕手の多彩な自由技が3会場を使い披露されました。兄弟演武・親子演武もあり全員が何らかの形で参加していました。 合気道養神館の本部の演武大会と最も違うところは試合形式の演武が一切なく、演武の中心は合気道のすべての稽古形式を表現しようとするところに力点が置かれていました。一方では指導員演武、模範演武と階層別の演武もあり、賛助演武は3分、他団体からの模範演武出場者には5分の演武時間をいただくなど配慮がなされ、参加者は喜びました。

              会場正面のスクリ-ン       31の杖                 基本技Cの1

 模範演武では精進合気道のマリックタヒ-ド代表、蒼龍の三橋亮代表、龍大阪の村川真啓代表、龍沖縄の比嘉亮一郎代表、龍建速の堀田晃正代表、王子道場の勝川博敏代表、養神館白虎の上野与志美代表、静岡支部の水野恵助代表、島根支部の浦尾隆志代表、警視庁の小川隆司代表、朝日合気会の斎藤充弘代表、小山田道場の小山田崇之代表、葉武会の園田武彦代表、瀧田塾の瀧田裕一代表、養神館本部道場の千野進道場長、花見川道場の等々力敏夫代表、山梨養神館の竹野髙隆文館長、合気会本部道場の大澤勇人氏、最後に養神館を代表して養神館合気道龍の安藤毎夫師範による解説演武で締めくくられました。合気会には養神館にはない流体の合気があり、興味深く拝見させていただきました。他をみることで養神館の特徴がより一層理解することができるというものです。集中力、瞬発力の気(力)のこもった合気道こそが養神館ならのものではないかと思いました。このように思うことも合気会と養神館の交流の賜といえます。多少の時間延長があったものの大勢の参加者にもかかわらず円滑に大会運営がなされました。出場者に一般には最優秀演武賞1名、優秀演武賞1名、敢闘演武賞3名が出されました。少年には最優秀演武賞1名、優秀演武賞1名、敢闘演武賞1名が出され、団体では優秀賛助演武3団体、少年優秀賛助演武賞2団体に出され功労がねぎらわれていました。その後の懇親会には大勢の参加者に対して酒や食べ物も準備されており、友好的な雰囲気のもと養神館の皆様、合気会の皆様とも楽しく意義のある交流が持たれました。参加者には参加賞として記念のタオルが配布されたり、昼食なども振るまわれるなど気配りがみられ恐縮いたしました。

                                                     
  島根支部は浦尾支部長、板倉道場長、高橋健太郎、山本公治の4名の他、当日は萩田静子氏も本会の一員として急遽、演武に加わっていただきました。会員の中には腰痛や肩痛がある者もおり稽古も十分できなかった上、出場会員の転勤地からの参加もあり、遠距離同士の組み合わせで稽古も全員そろってできませんでした。幸いにも会場には別に畳のある小道場があり、当日初顔合わせにもかかわらず演武の構成や流れを確認することができ演武に間に合わせることができました。本番では賛助演武に島根支部会員を出させていただきました。板倉敬司、高橋健太郎、山本公治、萩田静子により自由技や基本技、2人取りを演じました。私は模範演武に出させていただきました。受けには高橋健太郎、山本公治、萩田静子にやってもらいました。31の組杖、投げ主体の組杖三本、横面打ち自由技、二人取り合気の技三本、多人数取りなどを5分間披露せていただきました。
 演武終了後、ビデオ鑑賞したところ、問題が多々散見され、反省することもありましたが、おおむね思い通りに演武できたと思いました。とはいえ、全体的には課題も見つかりましたのでこの点については今後の稽古の中で克服し、よりよい演武が次回にはできるよう稽古を重ねていきたいと思います。
 また今回は羽田空港に午前11時に到着し、11時20分にタクシ-に乗り浦安市体育館に午後12時と時間ぎりぎりに会場に到着しました。遅刻することなく会場にたどり着き、来賓室に案内され恐縮する中で昼食を全員いただきやっと一息つくことができました。出雲空港を第2便で出発したため、時間的に余裕がない中で、杖を空港に預ける手間を省略するため杖を持参しませんでした。そのため、大会会場では杖の確保にも手間取り、龍道場の受付の方にも迷惑をかけました。次回からは杖を持参し、空港に預けられるよう朝一番の飛行機で浦安市の大会会場に向けて出発しようと思います。
 試合をしない合気道本来の演武大会の原点をこの大会やDVDを通じて再確認できましたので、島根の大会にも生かしていきたいと思いました。
 大会を主管された浦安市合気道連盟の皆様には大変お世話になりました。皆様のご苦労に対し、ご慰労申し上げますとともに私どもにも参加の機会と交流の場を与えていただいたことに対して厚く感謝申し上げる次第であります。