Shiman養神館
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養神館合気道島根支部(島根養神館)


                                    
                              


  松平不昧公200年祭記念
 島根養神館
創立36周年第15回養神館合気道山陰地区総合演武大会を8月26日、島根県立武道館において開催いたしました。おかげさまで来賓6名を含め87名の参加者があり盛会の裡(うち)に終了しました。県外からも多数の参加者があり来賓の方々同様感謝申し上げます。 
 さらに9月23日は午後2時から松江城馬廻りにて不昧公200年祭を記念して国際伝統武術の大会があり本会も参加し演武を披露いたしましたのでその概況を本ホームページ第15回伝統武術会にて報告いたします。ご覧いただければ幸いです。

1、養神館合気道について
  合気道は植芝盛平(1883〜1969)を開祖とするもので、日本古来の武術である大東流合気柔術(中興の祖・武田惣角師)を中核として起倒流・天神真楊流柔術・柳生流・神蔭流・相生流・宝蔵院流槍術・鹿島新当流等々数多くの武術のエッセンスを精選集約して取り込み、総合武道として確立されたものであります。とりわけ大東流合気柔術の根底にあった呼吸力を抽出した功績は大きいものがあります。それに留まらず、体さばき・気の流れ(自由技等)・体の転換法(終末動作一、二)・受け身を創作するとともに数多くあった技法を分類整理し、危険な技法は省き、大本の信者であった開祖の宗教観を武道に取り込むことにより合気道としてまとめ、世に発表されました。
 しかしながら開祖は普及より自己の修行をもっぱらとし、その都度技法が変容したため、その時その時に学んだ弟子達の受け止め方の違いを加速させ、開祖なき現代に至っては多くの合気道の流派を生じさせることとなりました。中でも合気会と養神館の二大会派は著名なものであります。
 二大会派は和の武道という共通点があり、多くの点で大変よく似ています。一概に論じきれませんが、大雑把な言い方で違いをあげるとすれば@武道的強さを問題にするのか否かということであります。合気会では大衆への普及という観点から開祖の言葉を借りて言えば合気道は優雅な舞のようなものであると説き、健康と美容を重視し、武道的強さをあまり前面に出していないように思えます。これに対し、養神館では相手を制する理合いを表現することを大事にしています。A今ひとつの違いは合気道の入り方が違います。合気会ではいきなり柔らかな流れるような自由技を稽古します。養神館では構え、基本動作、基本技など固い稽古(固定した位置での稽古)から始まり、次第に自由技などの応用に進みます。B共に開祖の合気道なのですが、後述するように成立した時代が違います。このような特徴的な違いがあげられますが、大切なことはこれらの全体が開祖の創始した合気道であり、会派の違いに関係なく、互いに著書やDVDを通じて学び、交流しているというのは紛れもない事実であります。実際に浦安市合気道連盟のように合気会と養神館が共に大会を開催し、交流するという世界的にも珍しい先駆的試みもあります。平成29年までに第27回の浦安市合気道演武大会が挙行されています。
 なお付け加えるとすれば合気道は開祖植芝盛平のすべてが合気道というべきで基本動作から武器術にいたるまで開祖の修業過程のすべてを総合もしくは統合して修業してこそ初めて合気道を学んだといえるものであり、部分部分の開祖の修業過程を切り取った稽古で満足することなく稽古する必要があります。その点、養神館合気道は基本を重視していますので自由技や応用技、合気の技に至るまで体系化を試みることができます。その一例は養神館本部主席師範・龍主宰安藤毎夫師範や合気道養神館発行の『塩田剛三スペシャル』により塩田剛三の極意技の稽古方法により確認することができます。
 また養神館内部では、指導者によりあるいは団体により技法が大きく違うということはありません。合気道養神館発行のDVD『養神館合気道技術全集』に表現されている技法が基本となる技です。それ以外の技はそれぞれの師範の独創と考えてもよいと思います。このDVDの中には天地投げのようにその師範の独創も含まれていますので多少の注意も必要です。時代とともに養神館の技法も師範により創造的に改良され、進化していくことは否めませんが、このDVDの存在により原点を抑えて稽古することが可能となっています。技法が違うということほど習うものにとって困ることはないと思いますので、指導者は技法の統一的向上に心がけなくてはなりません。
 合気道養神館を創設したわが師塩田剛三(1915〜1994)は開祖植芝盛平(1883〜1969)が48歳(1931年・昭和6年)の時、皇武館を起こし合気武術として教授していた最初の弟子(16歳)であり、合気道観を始め、技法や稽古方法などその時代に多くのものを学びました。今の大多数の合気道界で失伝した構え、基本動作、当て身はその時代にあったものですが、これらを現在にあうよう改良し、よみがえらせたのが養神館合気道であります。
 塩田剛三は1950年(昭和30年)合気道養神館を設立し、稽古体系や技法の分類整理を推し進め、膨大な技をおおよそ170本の基本技に精選集約し、大衆に修得しやすく、かつ実践的な養神館合気道の確立に努め、その普及と組織化に励みました。養神館設立以来40年にわたり、合気道の普及に全力を注いできましたが、惜しくも平成6年7月17日、薬石効なく他界しました。その志は弟子達の中に現在も引き継がれ指導者として後進の育成に取り組んでおります。その他にも弟子達により多くの書籍やDVDにより養神館合気道が発表されています。
  塩田剛三の合気道は、養神館合気道の普及に努めている指導者に受け継がれ、今日では国内ばかりではなく、広く海外にまで普及発展しており、財団法人合気道養神会は2011年(平成23年)3月1日公益財団法人合気道養神会に昇格しました。現在の養神館合気道は地方の支部や同好会の誕生により益々発展してきております。
2、養神館合気道島根支部について
  養神館合気道島根支部は当初、松江同好会として昭和57年に設立されました。平素より道場間で相互に活発に交流し、技術の統一的向上に励んでおり、近年は島根養神館として毎年、全国大会や浦安市市民大会に出場したり、県大会を主催して他団体との交流を図っています。国際伝統武術演武大会に参加するなど地域諸団体との交流を図ってきました。傘下に松江市、出雲市、境港市に三つの道場おき活発に活動しています。
 2009年(平成21年)6月17日、島根養神館は養神館合気道島根支部として認可されました。同時に(財)合気道養神会より浦尾骼uが支部長に認可されました。平成29年の活動を以下に記載します。
 2017年(平成29年5月)には第27回浦安市合気道演武大会に参加してきました。
 2017年(平成29年8月)には本部主席安藤毎夫師範(8段)を招き島根養神館創立35周年記念第14回養神館合気道山陰地区総合演武大会を島根県立武道館において挙行いたしました。
 2017年(平成29年9月)には第62回合気道養神館総合演武大会に35回目の出場を果たしました。
 2017年(平成29年11月)には国際伝統武術演武大会に参加しました。
 養神館合気道島根支部は西日本における養神館合気道普及の一翼を担っています。より多くの方に養神館合気道のすばらしさをご理解いただき、共に修業に励み、交流の絆を結んでいただければ幸いであります。                                                           (文責 浦尾隆志)