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生命軽視と隠匿体質

[2003/1/23]
【特別養護老人ホームでの死亡事故】
 1月11日の山陰中央新報に「介助入浴中おぼれる 職員目離す90歳代女性死亡 出雲のホーム」という見出しで、出雲市の特別養護老人ホームでの死亡事故のニュースが、事故から1年以上も経って報道されました。地元紙を含め全国紙各誌に掲載されましたので、ご存知の方も多いと思います。
 1年以上経過していることと、こんなことが有り得るのか不思議に思い同じ現場で働く方に話を伺いましたが、例えほかの仕事をするにしろ必ず視線の中に捉えることは鉄則であり、考えられない事故だとのことです。

【行政の対応】
 翌週、県の担当者から話を聞きました。県の話ではほぼ報道通りのようですが、事故発生時の対応にかかる省令の定めもあり、報告は出雲市だけだったとのことで、県へは市から任意に報告がされていました。また、報告義務のある市町村及び県には事故にかかる調査権限や勧告権限はないとのことですが、事態を重く見た県は、一般の調査権限を使って報告書を提出させています。そして、立ち入り調査の後、改善計画書を提出させ、注意喚起文書を法人理事長に発出しています。

【警察への届出】
 また、施設の事故による警察への通報は、医師法に基づく医師の判断を最大限尊重することとなっているものの、異常死については警察の判断を仰ぐ必要があることから、再三施設に対して警察への通報を要請したものの、1年間黙殺されてきたとのことです。
 施設側の話では、家族の意向もあり、施設、家族、病院の3者で協議した結果、届け出ないことにしたとのことですが、その真相は闇の中です。

【民医連的体質】
 このひまわり園は、社会福祉法人ひまわり福祉会によって運営され、保育所などの福祉施設も多角的に経営するいわゆる共産党系施設とのことで、常時共産党のポスターが貼られ、選挙時には共産党候補の演説会などが盛大に行われているとのこと。
 また、救急車によって運び込んだ病院は、民医連(全日本民主医療機関連合会)所属の出雲市民病院とのこと。民医連は発足時から共産党と密接な関係があることから、医療機関としてのあり方も問われているのですが、その出雲市民病院の医師が警察への届け出をしないと判断したということになります。
 民医連については、川崎協同病院での患者に対する筋弛緩剤の大量投与による殺人事件や、京都民医連中央病院の手抜き検査と診療報酬の不正受給問題、そして、そうした事件を知りながら隠蔽し続けてきた体質などが問題となっていますが、この島根県でも人の命を軽視するような体質と真相を隠そうとする隠蔽体質が明らかになったと思えます。
 拉致事件に対する共産党“手柄話”を報道した赤旗に対し、被害者家族の皆さんの怒りの声が上がったり、北朝鮮帰国事業に対する共産党の責任が問われるなど、共産党の生命軽視の体質が問われていますが、今回の事件もその体質から派生した問題と思われてなりません。

【今後の課題】
 あってはなりませんが、人間の行為には過ちもあります。しかし、事実を隠蔽するというような問題を2度と起こしてはなりません。県に対して更なる指導の強化を求めて参ります。
 もうひとつ、今回の問題で制度上の問題があることがわかりました。それは、事故にかかる調査や指導、勧告などの権限がどこにもないということです。
 現在、国会議員と力をあわせて制度の充実強化に取り組みたいと、桝屋元厚生労働副大臣に制度改正への取り組みについて打ち合わせをしています。

【山陰中央新報の報道記事】

 出雲市神西沖町の特別養護老人ホームひまわり園(常陸実施設長)で昨年一月、入所していた九十歳代の女性が入浴介助中の事故で死亡していたことが十日分かった。出雲署は業務上過失致死の疑いもあるとみて調べる。
 同園によると、事故は昨年一月四日、寝たきりの女性が専用車いすを昇降させるリフト浴の利用中に発生。入浴介助をしていた二十歳代の職員が、浴場内を片付けるため目を離したすきに、女性の体が浴槽内へ滑り込んだ。数分後、別の職員が浴槽内であおむけに浮いている女性を発見した。
 入浴時に腰と足に装着するベルトが二カ所とも外れており、足のベルトは、入浴当初から装着されていなかったらしい。
 女性は心配蘇生(そせい)で呼吸を一時取り戻したが、病院で約四時間後に死亡。同国は、職員を昨年二月に解雇した。
 同園は事故から三日後、出雲市と島根県に報告。県の立ち入り調査と文書指導を受け、事故防止マニュアルを見直した。一方、家族の意向や病院側の判断を基に警察には届けていなかった。
 同園の常陸施設長は「マンネリからくる業務怠慢としか言いようがなく、申し訳ない。二度とこのようなことが起きないよう徹底したい」としている。
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