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「よみがえる教室」と一般質問

[2004.2/28]
 今夜のNHKスペシャル「よみがえる教室」を見て感動しました。と同時に、島根は?ということと、27日に行った一般質問を振り返って、若干説得力不足だったかなと思っています。
 番組の感想と、今議会と私の一般質問など、私の思いをお伝えします。

市浜之郷小学校、大瀬校長
 「よみがえる教室」。不登校なし、授業崩壊なしという茅ヶ崎市浜之郷小学校の授業を紹介する番組でした。
 開校時から校長として、生きる力をつける授業とは、をテーマに自らの命も注ぎ込んで子どもたちと向き合った大瀬校長、2学期の最後まで自らの命を題材に“命の授業”を担当。今年の1月3日、57歳という年齢で不帰の人となられたとのこと。
 校長先生が次の授業で使う予定だった(3学期の)詩「千の風になって」(新井満・訳、講談社刊)を担任の先生が読み、――みんな下を向いてじっと聞いた。そして目をつむり、校長先生を思った。1人が言った。「先生が言ったこと、思い出した」(朝日新聞記事)――

存在感の確認
 朝、校門に立って子どもたちを一人一人迎える校長、会議や打ち合わせの時間を大幅に減らし、授業に傾注する時間を1/4から6割に、公開授業を行い自校の先生方と徹底して論議、子どもたちの意見をどこまでも大切に尊重して授業に生かす。
 子どもたちは、自らの存在感を確認できるがゆえに、不登校や授業崩壊とも無縁になるのだと思います。島根県でも、恐らくこんな校長先生がいて、こんな授業が行われているはず・・・・。

民主的意思形成システムの未熟性の克服
 今回の一般質問では、直面する財政問題を“民主的意思形成システムの未熟性の克服”という視点から、そして、現場を訪ね、抱え込んだ多くの資料と格闘、そうした調査活動を通して取り上げた“島根県政と図書館”、という主に2つのテーマを取り上げました。
 私の質問の順番は、代表質問3人、一般質問3人が終わったあとの7番目。今議会の最大テーマである財政問題と行政改革については、殆どの議員が取り上げるため、なるべく重複を避け、少し変わった視点でということで“民主的意思形成システムの未熟性の克服”を踏まえた組み立てとしました。与党ということも頭の片隅にあり、舌鋒鋭くとなったかどうか、皆さんの御批判を真摯に受け止めたいと思っています。

生きた学校図書館は、生きた授業を支える
 二つ目は図書館問題。私の議会活動の重要なテーマでもあり、たっぷり時間を取りました。
当初は、学校図書館と総合学習・調べ学習と言う視点からと考えていましたが、調査活動の中で、米国の図書館事情を読み、また、先進的取り組みをしている浦安市立図書館の調査を通して、島根県内公立図書館の課題等についても取り上げました。
 この“島根県政と図書館”の最大のテーマは、問題解決能力を備えた人づくりという点です。実際の授業風景を見る中で、総合学習・調べ学習の課題についても取り上げたのですが、悔やまれるのは、NHKスペシャルの放映がもっと早ければということでした。あの授業風景を見て、質問がいささか皮相的だったなと感じたのです。
 それでも、嬉しかったのは、大瀬校長の授業では必ずといって良いほど本が使われていたと言うことです。生きた学校図書館は、生きた授業を支えると言う確信を持ちました。

逼迫の県財政
 以前にもお伝えしたとおり、県の財政運営は崖っぷちです。早ければ、平成19年度から財政再建団体に転落というシナリオです。その中で、「歴史民族博物館」の建設続行と言う方針、全く納得がいかないのです。知事与党と自分の仕事、仕事ができなくて議員の存在意義があるのかというところで悩みます。
 もう一つ、この逼迫した中で、事業の選択と集中が一挙に加速していきます。必要な事業も打ち切られます。その中で、少子化対策と人材育成、もう少し角度を鮮明にして事業の集中化を図ることも課題であろうと思います。片や、象徴的な「歴史民族博物館」を抱えながら、こうしたことまで考えなければならないことに苛立ちを感じながら。
 いずれにしても、一番大変なときに議会人として籍を置く、大きな責任と使命をひしひしと感じています。
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