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養神館合気道
                   
第56回大会



    
 

第56回全日本養神館合気道総合演武大会(東日本大震災復興支援チャリテイ演武)   参加報告
 1.日程及び場所
  @演武大会・・・平成23年10月29日(土)午前11時30分から16時。場所:駒沢オリンピック公園総合運動場内体育館(東京都世田谷区駒沢公園1−1)
  A講習会・・・・平成23年10月30日(日)午前10時から11時30分。場所:合気道養神館本部道場
  B団体代表者説明会・平成23年10月30日(日)午後12時00分から午後2時まで
 2.演武大会参加団体及び参加人数:合気道養神館本部道場及び傘下支部・同好会1    12団体(龍21団体・埼玉支部8団体含む)およそ800名
 3.島根支部参加者:
   @支部長演武:浦尾隆志(高橋健太郎、佐藤太栄、赤田文彦)
   A境港道場長演武:津森孝弘(赤田文彦)
   B弥山道場演武:高橋健太郎・佐藤太栄・森山あいさ
   C初心者競技演武:岡本康史
   D白帯女子競技:青木真由美
   E白帯男性競技A:山根瞬
   F白帯男性競技B:川村允力 計10名
 4.入場及び開場
  開場受付は午前10時でした。午前10時30分頃には到着し、受付を済ませ、時間内に入場できました。今回は事前に競技演武の抽選が本部でなされ又、杖なども本部が準備してくれましたので空港で預け荷物にすることなく助かりました。
 5.開会式(11:30)
  国歌斉唱に始まり、大会会長の井上幸彦公益財団法人合気道養神会会長より挨拶がありました。東日本大震災復興支援チャリテイ演武として演武大会の出場料の一部を日本赤十字社を通じ被災された方にお送りさせていただきますということでした。太田昭宏氏のご挨拶もありました。合気道養神館・塩田泰久宗家館長は今回の大会の特徴が話されました。新しく養神館合気道に入門された方や少年少女、白帯の方も参加していただく初心者・少年部・白帯の部は競技演武とし、それぞれに優秀者と認められた1〜3位の方には金・銀・銅のメダルを贈ることになっておりますということでした。
 6.今年度の大会の特徴
  @今回は日本大震災復興支援チャリテイ演武ということもあるのか派手な演出効    果をはかる照明設備が撤去されましたので2階の後部座席からも開場が観覧でき良かったと思います。音響面では静かな大会となりました。アトラクションは太鼓があった程度でした。
  A開会は午前11時30分、閉会予定時間は16時ということで時間短縮のため開場をABCDの4開場が作られ団体も可能な限りまとめて1開場でするよう務められました。B懇親会は大会終了後すぐに1階のカフェテリアで行われました。チャリテイ演武なので開場で酒やつまみも最小限に抑えられ口元が寂しいようでした。参加者が多く立錐の余地もないほどでした。C翌日は久しぶりに講習会が本部道場で行われました。安藤先生、竹野先生、塩田宗家それぞれ30分間、思い思いに指導されました。40名(うち見学者4名を含む)も参加するなど盛会でした。安藤先生は構えの解説、竹野先生は相手を引く時の姿勢の大切さ、塩田先生は横面打ちにおける受けの重要性など極意をそれぞれに披瀝されました。D講習会後に支部・同好会の代表者による会議が実施されました。全日本養神館合気道連盟発足について各支部・同好会の代表により協議され連盟役員が承認されました。組織の細則については本部で再度検討し提示するということでした。
 7.競技演武
 競技演武は5種別ありました。少年は幼年の部、低学年の部、高学年の部と3部ありました。一般部は前年の黒帯の部がなくなり、初心者競技演武(中学生以上、無級から六級)と白帯の部(男女別、中学生以上、7級から4級)2部ありました。各部門とも技が事前に指定されました。ちなみに初心者競技演武では基本動作6本中1本、単独右のみ、各ブロックに分けて横一列に並び一斉に行い、審査され結果がすぐ発表されました。本会の岡本康史は1回戦、おおむね30秒、体の変更(一)を演じAブロックで勝ち上がり、2回戦終末動作(一)で敗退しました。男子白帯の部では本会からAブロックに山根瞬、Cブロックに川本允力が出場し、惜しくも1回戦で敗退しました。先発の人は片手持ち二カ条抑え(一)を左右1分程度、仕手は仕手のみ演じます。司会の合図により仕手受け交代して同時間、片手持ち二カ条抑え(二)をやり、各ブロックごと審査委員が審査し優劣を判定し結果をすぐ出します。旗判定はなく、左右の同技法の(一)(二)を交代で行うところに競技方式の特徴があります。(一)と(二)では(二)の方が難易度が高いと思われますので、(一)をする先攻がやや有利のように思われましたが、かといって先攻も後攻も同じ技をすれば明らかに後攻が有利といえますのであえて違う技にしているところに工夫が伺えました。実力があれば先攻、後攻関係なく勝てるはずです。山根瞬は先攻で敗退し、川本允力は後攻で健闘むなしく敗退しました。女子白帯の部では青木真由美が出場しました。1回戦は正面内
打ち三カ条抑え(二)で勝ち上がり2回戦は2回戦は片手持ち四方投げ(二)の技で勝ち上がりました。決勝戦の審査結果はすぐには発表がなく、どういう結果が出るのか心配していましたが、後で発表があり優勝したことがわかり喜びました。正確な技をした方が勝てるということがよくわかりました。

      

 8、団体演武 .
 団体演武は支部長演武を含めてすべて3分となりました。島根養神館は同時刻にA開場で 境港道場長演武がなされました。津森孝弘が赤田文彦を相手に正面打ち小手返し(二)、正面打ち1カ条抑え(一)をし、以下自由技、さらに両手持ち小手返し(二)、両手持ち1カ条抑え(一)をし、その自由技を演じました。出雲弥山道場は板倉道場長欠場のため 急遽、高橋健太郎・佐藤太栄・森山あいさの三人で自由技を演じました。森山あいさが佐藤太栄を相手に護身技を演じ、佐藤太栄は高橋健太郎を相手に両手持ち自由技を高橋健太郎は佐藤太栄を相手に後ろ両手持ち自由技を演じました。支部長演武では浦尾隆志が佐藤太栄を相手に31の杖の組杖と上による自由技、高橋健太郎を相手に合気の技と肩持ち自由技を演じ、最後に赤田文彦を入れて三人取り自由技を演じました。演武会の最後は宗家・館長塩田泰久先生の総合解説演武がありました。両手持ちの合気の技と入り身投げなど自由技が演じられました。短い時間でしたが、スピ−ド、タイミングをともなった迫力満点の演武がなされました。

      
 
 9.閉会式
 閉会式は予定より30分遅れました。少年の競技演武の進行に手間取ったからということが後でわかりました。
 競技演武の成績が発表され井上幸彦会長により成績に応じ賞状と金銀銅のメダルが壇上の選手に手渡されました。この方式に慣れ前回のような違和感がなくなりました。
 講評は合気道養神館最高顧問竹野高文先生でした。講評というより参考のため申し上げたいということで、演武にするか稽古方法にするか参加者の気持ち次第ということでした。初心者でも立派な演武ができ例として演武が終わったら元の位置に早く戻るとか、気を入れて制すとかそれだけでも立派な演武になるということでした。それぞれの経験に応じて最高の技を披露することが最高の演武となるということでした。
  閉会の辞は宗家・館長塩田泰久先生でした。公益財団法人になれたのはひとえに井上幸彦会長のおかげであると感謝の言葉が述べられました。その意義として合気道を世界に広めること、もう一つは文化の継承ということでした。自分は理事長・会長や高弟に守られ守られ、同時に支部・同好会のおかげでこのような大会ができるとおもっていますので感謝しています。これからもよろしくお願いしますということでした。

     
 
  10.終わりに
 宗家館長就任以来5度目の大会となり落ち着いた大会となってきたように思います。競技演武の導入も2度目となり、大会の雰囲気にも慣れ日頃の稽古がそのまま大会に繁栄されるため、参加者が大会に興味をもって参加できるようになったと思います。本会の初参加者もまた参加したいということでした。とりわけ大会翌日の本部での講習会は各講師が極意を伝授するなど得ることが多かったように思います。会員同士の交流も今までよりはかられ意義のある大会でした。それぞれの先生方のご意見を肝に銘じてさらに精進を重ね来年も元気な姿で再会したいと切に念じて帰途に就きました。大会を主催した養神館本部を始めご協力をいただいた関係各位の皆様に感謝申し上げます。

       

(参考資料)以下本部のホ−ムペ−ジより大会結果を転載しておきます。
◆優秀演武賞・競技演武 結果発表 ◆

<優秀演武賞>
警視庁
山梨養神館
埼玉養神館 本部道場

<競技演武>
幼年の部
1位 遠田凌太朗(合気道養神館 本部道場)
2位 大野光陽(合気道養神館 本部道場)
3位 滝澤勇斗(合気道養神館 本部道場)

低学年の部
1位 長井莉奈(養神館合気道 王子道場)
2位 小林直輝(養神館合気道 江戸川支部)
3位 永井奏葉(養神館合気道 王子道場)

高学年の部
1位 稲葉 恵(養神館合気道 王子道場)
2位 當間大介(合気道養神館 本部道場)
3位 今井咲実(埼玉養神館合気道 本部道場)

初心者の部
1位 平野百合子(合気道養神館 本部道場)
2位 加藤秀梧(精晟会 戸塚)
3位 長沼誉里香(読売文化センター川越)

白帯の部(女子)
1位 青木真由美(島根支部 島根養神館)
2位 佐藤朋子(養神館合気道龍 浦安同好会)
3位 大島祐美子(埼玉養神館 東松山道場)