2002年のデンマークの高齢者福祉

2002年のデンマークの高齢者福祉
2002.12改訂版
                                                デンマーク研究会代表 関 龍太郎 

1)2002年のデンマークの高齢者福祉
2)エルシノア市の概況
3)日本とデンマークの比較


日本とデンマークの比較
島根県保健環境科学研究所長/関龍太郎
評価指標
平均寿命日本男性77.16歳女性84.01歳98年
   76.38歳 82.85歳95年
 デンマーク男性72.62歳女性77.82歳94-95年
健康寿命
平均寿命は、日本の方がよい
70歳の平均余命男性日本13.62歳デンマーク11.15歳
 女性 17.75歳14.15歳
乳児死亡率  日本3.6、 デンマーク5.7
65歳の同居率 日本50%、 デンマーク3--7%
対策
0次予防
デンマークでは、総合保健福祉センターの周辺に高齢者住宅、ケア付き住宅が多く建っており、 24時間在宅福祉サービスも確立している

1次予防
日本は自然環境に恵まれ、魚の摂取、米の摂取、食物繊維の摂取がされている。 日本では、食生活に対する予防は、塩分、エネルギー、脂肪のとりすぎ等に関して、 出来ているが、たばこに対しては、男性50%と欧米諸国の30%に比較して高率である。
デンマークでは成人に対しての指導は弱い。死亡ではがん、心疾患が多い

2次予防
日本では、労働安全衛生法、老人保健法での検診が行われており、それに伴って、個人健康教育も 導入されつつある。デンマークでは、成人では自己決定が優先されており、情報提供はされるが、 決定するのは本人である。
乳児、幼児、児童については、保健婦指導、検診ともに充実している

3次予防
デンマークの各種の報告書に見られるようにリハビリテーションスタッフである作業療法士、 理学療法士等は充実している
在宅と施設(デイケア、リハセンター等)において作業療法士等のスタッフが数多く配置されている
アクティビティセンターも、人口6万人のエルシニアで3カ所あり、スタッフの配置、 予算の補助もされている。これが5から3カ所に減少している。1カ所は2003年より「リハセンター」になる。
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