第５５回全日本合気道養神館総合演武大会参加報告
１．日時：①平成22年11月20日（日）演武大会開演：午前11時30分閉会：午後８時終了 ②11月21日8時00分から都内観光（神代植物園、深大寺、調布市内）
２．場所：駒沢オリンピック公園総合運動場内体育館
３．宿舎：レジデンスホテル ウｲル新宿０３―３３―５６５６６６ 下鉄丸ノ内線四谷3丁目駅又は新宿御苑前徒歩8分タクシ－３分
４．島根養神館出場演武名及び出場者名：１０名＊（ ）内は受け
①支部長演武：浦尾（板倉・山本・佐藤）
②道場長演武：津森（山本・神田）
③道場長演武：板倉（佐藤）
④支部指導書演武：高橋・山本・佐藤・神田
⑤茶帯の部競技演武 男子：伊藤眞麻
⑥茶帯の部競技演武 女子：森山あいさ
⑦初心者競技演武：和田裕平
５．第５５回大会の概況
①はじめに
今年は海外から海外からも多数の養神館合気道を学ぶ会員が参加されました。開会式前には竹野師範による海外から来日した会員対象の講習会なども行われまた。外人参加者はおおむね１００名おり、そのうち演武大会に出場した会員は３１名でした。ウクライナ（４名ロシア（４名）、カナダ（１８名）、ポ－ラン（２名）、アメリカ（１名）、イギリス（１名）、オ－ストラリア（１名）などです。多数の来賓の中にはリングスの前田日明さん、アナウンサーの酒井ゆきえさんもおられました。本年度の大会参加者は昨年よ約１００名以上多い約７３０名でした。他にも大会役員や来賓などを参加者に加えると９００名上の方がこの大会のために集われました。全世界に合気道を広めたいという宗家の思いが強く感じられる大会となりました。
塩田泰久先生が宗家館長に就任以来、４度目の大会で、毎年スタイルが変っていますが、今回は就任して以来初めての競技演武を採用、実施されました。本年は全日本少年競技演大会と全世界競技演武大会も行われ、1位～３位の方々それぞれに表彰状が受賞され、白帯の部・黒帯の部の受賞者にはメダルが授与されました（受賞者は合気道養神館のＨＰ参照のこと）。黒帯の部入賞者は表彰台が準備され、井上会長から金・銀・銅のメダルが授与されました。新企画が盛り込まれ、適度の緊張感がある中で観客共々楽しめた大会ではなかったかと思います。
②入場
今回は開会式が３０分早められ午前１１時３０分からとなりました。毎回１時３０頃、ぎりぎりで到着するので遅刻するのではないかと思い心配しました。受付されないと困るので本部にも遅くなる旨伝え、了解を得ると共に岡山空港発の会員にも受付を頼み、空港で手荷物を預けないようにするなどして時間を節約する一方、出雲空港発の私ども本隊も駒澤大学駅から場合によってはタクシ－を利用するなどして急いで１０時５０分までの受付に間に合わせようにと万全の計画を立てました。何しろ本部から来た大会要項には受付時間を過ぎた場合は欠場扱いになりますと書いてあったで慌てました。
昨年は途中で迷子になる人や乗りすぎる人がいて遅くなりましたが、今回は幸運にも何事もなくインタ－ネットの経路予定時間通り、タクシ－を使うことなく午前１０時３５分には会場に到着できました。岡山発の会員は私ら本隊より２０分前には会場に着いていましたので競技演武の抽選の他、すべての受付を済ませ昼食も駒沢カフェテリアから買ってきたり、席も取ってくれており、私らが到着しときにはすべてが終わっていたので拍子抜けした反面、おかげで何らの支障もなく１１時からの出場選手説明会にも間に合うことができました。
③開会式
開会式は午前１１時３０分から予定通り始まりました。全員起立し日本国旗に向かっ国歌を斉唱しました。井上幸彦大会会長の挨拶や、池田克彦警視監の来賓祝辞がありました。他にも太田昭宏氏挨拶がありました。
④今年度の大会の特徴
（ⅰ）会場設営では正面にスクリ－ンがあるところは同じですが、会場後方に位置していた照明設備が移動しており、私どもの座席の前に置かれていたので、後部座席からは障害となって会場全体が見わたせなくなりました。（ⅱ）バックミュ－ジックがなくなったのは前回通りですが、模範演武の時は出場者に合わせて会場を暗くして色付きの照明をし、音響効果で盛り上げるなどかなり手の込ん迫力のある演出が見られまた。（ⅲ）例年のような派手なアトラクションはありませんした。ⅳ演武時は一般・指導者は２分でしたが、支部長演武は３分とするなど改善が見られました。ただ人により予定時間などお構いなく、時間延長して演武をされる方も散見されましたが、支部長クラス以上になると時間の警告はありませんでした（ⅴ）今回は演武会当日は安藤師範、千野師範の講習会はありませんでした。これに代わって翌日の11月21日（日）は外国から来日した方を対象にした講習会が塩田宗家を始め、安藤師範、パイエ師範、千野師範、園田師範、小山田師範により、本部道場と小金井体育館でそれぞれ行われました。これには一般会員への参加要請はなされませんでした。講習会の後は本部道場にて海外ゲストの方とパーティーが催され、世界各国の方々が楽しく交流できたとのことでした。（ⅵ）今回もっとも力を注がれたのは競技演武でした。競技は８種別ありました。審査員が会場にいて、競技が終わるとすぐ結果の発表があり、間違がないよう肩の部分にシ－ルがはられました。スタッフが入れ替わり立ち替わり会場で確認するなど厳正かつ迅速に行われ、主催者の工夫がみられ、楽しくわかりやすい競技演武でした。（ⅶ）休憩が１０分ずつ２回あったので助かりました。
⑤競技演武
競技種別と参加予定人数は以下の通り（養神館本部のホ－ムペ－ジより抜粋でした。競技演武参加人数は３３０名ほどでかなり盛況でした。私どもは指者演武に出るものが多く、競技演武は出る人数が少なかったので、特別に稽古して望みませんでした。今回は競技演武には参加することに意義があるいう軽い気持ちで臨まれた方も多かっと思います。黒帯の部では有段技が出て技が思い出せず動きの止まった方も見受けられました。競技演武に出場した本会の３名は個々的に多少稽古した程度でしたが、参加者８９名という激戦の初心者の部で本会の和田裕平が幸運にも入賞すると多いに盛り上がりました。茶帯の部黒帯の部で金銀銅のメダルが授与された際に雰囲気に慣れないせいか場違いな感じを受けなくもありませんでしたが、もらっている入賞者が喜んでいる姿を見るこれもありかなという思いで見ていました。
それにしてもこれだけの参加人数を１時間３０分程度の短時間で手際よく入賞者を決定するという新方式の企画と実行の成功の裏には事前の打ち合せや準備が大変ではなかったかなと思いました。ブロックごとに審査員を置き、その場で結果を出し勝者を判定するというやり方は多いに参考となりました。事前の準備が大変ですが、私どもの大会に取り込む余地はあろうかと思いました。この他に会長や宗家により部門別の賞が授与されました。どういう方がもらったを見ることにより一層他団体への理解や参加者への理解が深まり、交流の一助になりました。海外の参加団体には特別賞が授与されました。
  
６．演武
競技演武に圧倒された感もありますが、それ以外では一般演武の部、支部・同好会指導演武、海外道場演武、支部長演武、本部指導者演武、警視庁指導者武、塩田剛直弟子武、九段演武とあり最後に宗家・館長塩田泰久先生により総合解説模範演武が行われました。演武の途中で急に音楽が鳴り、もう少し見たいに思ったのに終わってしまいました。スピ－ド・タイミングが加わり一層迫力のある演武見られ良かったと思いました。他の方の演武それぞれに個性と味があり多い学ばせていただきました。反省点を改善し、来年はさらに限られた時間の中で良い演武ができるよう研鑽・稽古して望みたいと思いました。
７．閉会式・懇親会
午後６時より賞の授与があり、合気道養神館最高顧問・竹野高文師範による講評がありました。宗家・館長塩田泰久先生により閉会の辞があり、大会は終了しました。懇親会は後６時１５分でしたが、閉会式を終了した時点で６時１５分でしたので懇親会は６時３分からとなりました。いつものごとく着替えして行くとやはり間に合わず、テ－ブルの上の食べ物は飲み物をのぞいて殆どありませんでしたが、かろうじて稲荷寿司が残っていましたので食べることができました。懇親会の場を借りて交流の実があがるよう個々的に努力の必要も感じられました
初心者競技演武準優勝：和田裕平君
８．終わりに
今回は大会２ヶ月前になって補助金の対象が従来の１０名から４名に減額されたとを知らされ、予算を組んでいなかったのであわてましたが、会員の協力により一部自己負担をしてもらい何とか当初予定の１０名が参加することができました。今後も会の予算と自己負担の範囲内で可能な限り大会に参加したいと思います。はるか遠方の沖縄方も１０名参加されていることを考えると、まだ島根は条件が良い方だと思ます。この大会を機会に養神館合気道の普及と技術向上のために海外の会員ばかりではなく、地方からの参加者のためにも大会の翌日の午前中に講習会が催されるとなお一層良いのではないかと思いました。
神代植物園の前で
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